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落語とブログ

ある噺家さんが以前高座で、「最近は落語会の感想をアンケートに書かずに、いきなりインターネットに書き込む輩がいる」とぼやいていた。また別の人は「落語家へのダメ出しはブログではなく、本人に直接言ってやれ」と仰る。

これは一瞬、正論に聞こえる。でもそれは違うと僕は思う。例えばある映画の悪口を書いた人に対し、「それはブログに書くのではなく、映画監督に直接言ってやれ」と言う人がいるだろうか?

師匠から言われるならともかく、一般客がプロの噺家に直接意見したって、腹を立てるだけだろう。アンケートには「面白かったです」とか「いっぱい笑いました」とか当たり障りのないことは書けるが、本人が読むことが分かっていて否定的なことは書き辛い。インターネットだからこそ、正直に書けることもあるのだ。

映画とか音楽、小説などは専門誌や新聞などにたくさん批評を書かれる。否定的なものも多い。だから彼らは色々言われることに慣れているし、そのことに一々目くじらを立てない。でも上方落語に関しては今までメディアに取り上げられる機会が少なく、噺家さんもそういうことに戸惑っておられるのだろう。

だが落語も他の芸能・エンターテイメント同様、気軽に本音で良し悪しを語られる時代が来たのである。市民権を得た、とも言い換えられるのではないだろうか?

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古典芸能に遊ぶ」カテゴリの記事

コメント

おっしゃる通りだと思います。
公演の際のアンケートは追い立てられるようで、落ち着いて書けないし、とりあえず、早く帰りたいので
私は殆ど書いたことないです。
インターネットは匿名性が高いので、心無い罵倒や中傷、逆に単なる美辞麗句・・この上下を切り捨てて
真ん中をうまく利用してくれたらいいと思ってます。

投稿: jupiter | 2010年8月14日 (土) 11時19分

jupiterさん、心強い援護射撃をありがとうございます。

ブロガーに対して敵意を燃やしている噺家さんが中にはいらっしゃるので、本当に困ったものです。

逆に自分の落語会が終わると、その感想を熱心にブログ検索される方も結構いらっしゃるとか。

投稿: 雅哉 | 2010年8月14日 (土) 12時56分

お久しぶりです。

>本人が読むことが分かっていて否定的なことは書き辛い。
私は、「許しがたい出来だ」と思った時こそ、是非とも本人に知ってもらいたい!と思ってアンケートで駄目出ししますよ。
でもアンケートって、書く時間もスペースも限られているので、何処がどう良いor悪いのか充分に書けないのも事実。

>インターネットだからこそ、正直に書けることもあるのだ。
正直な感想が書かれているから、みなさん参考にするんですよね。
評論家によるヨイショ記事はあてにならない、って(苦笑)

投稿: 菊花 | 2010年8月14日 (土) 21時36分

菊花さん、書き込みありがとうございます。

演芸ライターの方々は落語家さんと顔見知りですから、却って本音で書けない部分があるかも知れませんね。

投稿: 雅哉 | 2010年8月14日 (土) 21時54分

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