ぼくのエリ 200歳の少女
評価:B-
とっても珍しいスウェーデンの吸血鬼映画。原作はヨン・アイヴィデ・ リンドクヴィスト(著)「モールス」。少年と少女が交わすモールス信号がこの作品の中核となる。映画の原題は"Låt den rätte komma in"で、”「正しき者」を仲間に入れよ”という意味だそう。ヴァンパイアの少女が、自分を守ってくれる仲間を探す物語と言えるだろう。公式サイトはこちら。
スウェーデン映画は本当に久しぶり。イングマール・ベルイマン監督の映画は結構観たが、5時間越えの大作「ファニーとアレクサンデル」(1982)が最後。恐らく1987年に米アカデミー賞の監督賞と脚色賞にノミネートされた名作「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」(ラッセ・ハルストレイム監督)以来ではないだろうか。
抒情的でスウェーデンの寒々とした光景が物語によく似合い、悪くなかった。ただ、余りにも前評判が良かったので、期待が大きすぎたかも。
僕はどちらかというとヴァンパイアものには耽美系を求めるので(理想型は萩尾望都の漫画「ポーの一族」)、本作はどちらかというとスプラッター描写で、残酷シーンにもう少し"品”が欲しかった気がする。
既にハリウッドでリメイクが製作され(原題"Let me in")予告編も登場している→こちら!監督は「クローバーフィールド/HAKAISHA」のマット・リーヴス。いや、中々出来がよさそう。むしろキャスティングはハリウッド版の方が良いのでは?これも日本で公開されたら結局、観に行っちゃうんだろうな。
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