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2010年7月 4日 (日)

目指せ繁昌亭輝き賞 (7/2)

天満天神繁昌亭へ

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繁昌亭輝き賞は目覚ましい活躍をした入門10年以下の落語家に贈られるもの。桂吉坊さんは第三回受賞者である。

入りは50人弱。ベテランが出て来ない夜席で2,000円は些か高かったのかも。1,500円くらいが妥当では?もっと沢山の人に聴いてもらうということが、若手にとって大切なことだろう。

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  • 笑福亭喬介/時うどん
  • 森乃石松/饅頭こわい
  • 桂 三幸/男と女の他力本願(三幸 作)
  • 笑福亭智之介/七度狐
  • ボルトボルズ/漫才
  • 桂 吉坊/遊山船

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彼らの多くが務める前座は、昼席では10分の持ち時間しかないが、今回は各々20分与えられていた。

よく噛むという喬介さん、一度も噛まずにすらすらと言えた落語会の後、アンケートに「スムーズに運べてましたね。残念です」と書かれていたそう。つまり客は彼の失敗を期待しているということ。「時うどん」は時間がたっぷりあるので遊郭から二人が出てきたところから始まり、都々逸も盛り込まれていた。可愛らしい高座。喜六が鉢に二本しかうどんが残ってないのを見て、絶叫する場面が愉しい。

石松さんは途中で上下(かみしも)が入れ替わってしまった。

三幸さんの新作は、どうも作為的な展開が気になる。乗れない。

色物として昼席に登場した時のマジックはすっとぼけた味があって面白いのだけれど、智之介さんの落語は普通。もう少し個性が欲しい。

吉坊さんはさすがの巧さ。滑舌よく、流れるような所作も美しい。遊山船を橋の上から見下ろす、ワクワクした高揚感が客席まで伝わってきた。約25分の高座だった。

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