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2010年7月14日 (水)

大阪でパリ祭/「フランス語で歌う シャンソン」2010

7月14日はパリ祭である。

その前日の13日夜、大阪倶楽部へ。日本テレマン協会のマンスリーコンサートがあった。

T01

まず、延原武春/テレマン・アンサンブルの演奏で、

  • F.クープラン/コンセール小曲集より(弦楽合奏編曲版)

古(いにしえ)の響き。

続いて浜野りささんによるピアノ独奏で、

  • フォーレ/舟歌 第4番
  • ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女、月の光
  • プーランク/エディット・ピアフをたたえて

特に、歌や人生に想いを馳せるようなプーランクが良かった。プーランクには「愛の小経」という美しいシャンソンもある。

そして泉 由香さんの独唱で、

  • ドビュッシー/ビリティスの3つの唄(パンの笛/髪/ナイアードの墓)

語るような歌。それはまるで「幻夜」と呼びたくなるような世界であった。

そして第1部最後は浅井咲乃さんのヴァイオリン独奏で、

  • ラヴェル/ツィガーヌ

休憩を挟み第2部はシャンソン特集。中津洋子さんと永野 孝さんが交互にヴォーカルを務め、バックはピアノ、ベース、ドラムのトリオに加え、延原/シンフォニエッタ・TELEMANN(テレマン・アンサンブル)が担当した。フランス語で歌われ、歌詞の内容はスライドで映し出される。

  • シェルブールの雨傘
  • セ・シ・ボン
  • 私の孤独
  • ラ・メール
  • ある愛の詩
  • パリの空の下
  • 聞かせてよ愛の言葉
  • 幸福を売る男
  • 残されし恋には
  • 行かないで
  • バラはあこがれ
  • 水に流して
  • そして今は
  • ベローナに行こう

シャンソンって「愛」(amour)とか「バラ」(rose)とかいった言葉が多いなと想った。「ベルサイユのばら」もあったな……まぁあれは、日本の少女漫画だけど。でも「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ監督の手で一応映画化された。実際にベルサイユ宮殿でロケされたのに全編英語で原題は"Lady Oscar"。結局フランス本国では公開されなかったという、けったいな映画(作曲はミシェル・ルグラン)。閑話休題。

アンコールは「巴里祭(巴里恋しや)」。カナをふられた歌詞が配られ、聴衆も一緒に歌った。

シャンソンを聴いていると、なんだか幸せな気持ちになってくる。「うた」の愉しさを満喫した夜だった。

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