月亭遊方のカジュアル古典(7/12)
JR福島駅から歩いて八聖亭(月亭八方さんの寄席小屋)へ。
客の入りは19人くらい。ワッハ上方(なんば)か動楽亭なら、もっと入ったのでは?いい会なのに勿体ない。
- 月亭遊方/随想・らくごの○○
- 桂かい枝/堪忍袋
- 月亭遊方/看板の一
- 対談(遊方・かい枝)
- 月亭遊方/猫と金魚
「随想・らくごの〇〇」のテーマは今回、「落語の企画」だった。落語家同士が仲がいいというだけの安易は発想の「二人会」よりも、これからは《落語の見せ方》を考えないといけない。小佐田定雄さんみたいな落語作家はいらっしゃるが、《落語プロデューサー》が関西にはいない。Soft(噺家)だけではなく、Hard(企画)の充実をといったお話だった。
かい枝さんは、兄弟子・きん枝が出馬した参議院議員選挙応援で選挙カーに乗ったり、黒門市場を練り歩いたりしたエピソードを面白おかしく。前日は朝四時まで選挙事務所に詰めていたそうで「選挙速報のチャンネルを切り替えて、W杯決勝を見たい誘惑にかられました」と。寝てないそうでカミカミの「堪忍袋」だったが、それはそれで微笑ましかった。
遊方さんの「看板の一」は勢いがあって、飛び跳ねるような高座。彼の古典も愉しいのだが、一般には新作派としてしか認知されていないのが口惜しい。
「猫と金魚」は江戸の噺。「談志 最後の落語論」にも書かれていたが、ナンセンスなギャグが秀逸。赤塚不二夫的とも言える。
遊方さんの「猫と金魚」は7/15(木)21時20分、なんば上方ビルの徳家で開催される「とくとくレイトショー」でも披露される予定だそう。
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