いずみシンフォニエッタ大阪/「イタリア」〜400年の時空を超えて〜
いずみホールで飯森範親/いずみシンフォニエッタ大阪(ISO)を聴く。

飯森さんはブログ、ツイッターに止まらず、また面白いことを始められた。携帯電話へのメールマガジン配信である。登録しておけば、例えば誕生日に飯森さんがピアノを弾いてくれるサービスも考案中と話されていた。詳しくはこちら。
開場すると早速ロビーコンサートがあった。ホルン二重奏で2曲演奏の後、フルートでメルカダンテ/二重奏曲からメヌエット。オーボエ二重奏でモーツァルト/「ドン・ジョヴァンニ」から”奥様お手をどうぞ”がそれに続き、最後はファゴット二重奏でロッシーニ/「セヴィリアの理髪師」からフィガロのアリア。
さらに開演前に飯森さんと、企画・監修を担当された作曲家・西村朗さんとのプレ・トークがあり、いよいよメイン・プログラム。
- ドナトーニ/エコー
- レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
- ベリオ/シュマンIV ~オーボエと弦楽のための
- ストラヴィンスキー/プルチネルラ組曲
オーボエ独奏は大島弥州夫さん。
ドナトーニは20世紀後半にイタリアで活躍した作曲家。「エコー」はフルート、オーボエ、ホルン2本ずつに少人数の弦楽合奏という編成で、各楽器間の間髪入れない呼応(こだま)で始まり、後半でそれが次第にズレてくるという難曲。中々、面白い趣向だった。
レスピーギは繊細で透明感溢れる演奏。いずみシンフォニエッタ大阪(ISO)の美音が冴える。
ベリオは「シ」(H)の音を中心に、オーボエの替え指で音色・発音を変えるなど様々な工夫が凝らされている。摩訶不思議な「音の実験室」といった雰囲気。オーボエの重音やフラッター(羽ばたき)奏法も初めて耳にした。名手・大島さんの技巧がキラリと光る。
そしてこの演奏会の白眉は何と言っても「プルチネルラ」だった。鬼才ストラヴィンスキーが18世紀イタリアの作曲家ペルゴレージに想いを馳せ書いた「新古典主義」の傑作。平明で、カラッとしたイタリアの陽光が降り注ぐような音楽。飯森/ISOは見通しの良い立体感ある響きを作り出し、非常に切れもある文句なしの名演を聴かせてくれた。
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