トイ・ストーリー3/3D字幕版
評価:B
ピクサー映画は全て”バディ・ムービー”である。つまり、「仲間が一番」ということ。それはこの最新作でも同じこと。予定調和ではあるが、ハイ・クオリティーでウェル・メイドな映画にゆったりと身を委ねた。たまにはこういう時間の過ごし方もいいだろう。
映画公式サイトはこちら。
「トイ・ストーリー」第一作はピクサー初の長編アニメーションだった。アメリカ公開が1995年で翌年に日本で公開。考えてみればこの作品から僕はピクサー映画全作品を映画館で観てきたことになる。
そうだなぁ、ピクサーで一番好きなのはブラッド・バートが監督した2作品「Mr.インクレディブル」と「レミーのおいしいレストラン」かな?彼の映画は”バディ・ムービー”の殻を突き破ろうとする途轍もないパワーがある。今度バートはトム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル4」の監督に抜擢されたそうで、実写でどれくらいその手腕が発揮できるのか愉しみである。
「トイ・ストーリー」の話に戻るが、前2作を撮ったジョン・ラセターから監督が交代したが、違和感は皆無。さすがディスカッションを重ねながら合議制で製作を進めるピクサー方式に死角なし。
一時期、ディズニーがピクサーとは無関係に続編を作る(無謀な)企画が進められたが、ディズニーの業績不振によるアイズナーCEOの失脚、ジョン・ラセターのディズニー復帰(チーフ・クリエイティブ・オフィサー就任)により、ピクサーが権利を取り戻すことが出来て本当に良かった。
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コメント
俺も3作目の「トイ・ストーリー」見てきました。
冒頭のウッディたちがアンディになんとか自分たちの事を覚えててもらおうと必死なところが、個人的に笑えつつも哀しいところだったんですが、ラストのアンディの所でそれも無駄にはならなかったようで。
というか、最後の最後でアンディがおいしいところ持って行きましたよね。
それにしても、アニメ映画の吹替え版を評価しないわけじゃないけど、字幕版は大都市圏じゃないとかからなくなりましたね。
投稿: S | 2010年7月28日 (水) 16時26分
Sさんどうも。
大阪も郊外では吹き替え版だけです。主な対象が子供たちですから仕方ないですね。わざわざ梅田まで出向いて字幕版を観ました。
投稿: 雅哉 | 2010年7月28日 (水) 22時07分