« 延原武春/日本テレマン協会 クラシカル楽器によるモーツァルト | トップページ | フルシャ/ 大フィル定期 with 中村紘子 »

2010年6月23日 (水)

アイアンマン2

評価:C+

Iron_man_2

結論から先に言うと、この続編の出来は一作目「アイアンマン」(←クリックしてレビューへ)に及ばなかった。評価の + は、セクシーなスカーレット・ヨハンソン(スカヨハ)への祝儀である。

映画公式サイトはこちら

このシリーズの魅力は何と言っても主役のロバート・ダウニー・Jrに負うところが大きい。何ともすかした奴だ。「アイアンマン」の主人公が他と違って特異な点は自らカミングアウトし、ヒーロー気取りであるところ。意気揚々とド派手なショーに出演したりもするのだから愉快である。他のアメコミのヒーロー、例えばスーパーマン、スパイダーマン、バットマンらは普段自分が何者であるかを隠し、正義と悪との狭間で苦悩したりする。「アイアンマン」にはそれが一切ない。担わされた業(ごう)を肯定している。実にあっけらかんとしたものだ。

2作目で初登場したスカヨハ演じる赤毛の謎の美女、そして悪役のミッキー・ロークなどそれぞれのキャラクターが立っている。スカヨハが敵地に乗り込み展開するアクション・シーンの何と色っぽく、格好いいこと!

ただ今回、ストーリー展開がごちゃごちゃしていて散漫な印象を受けたのも事実。それからアイアンマンの飛行スピードが速すぎて、戦闘シーンが何がなんだかよく分からないのも難点だ。

結局、この映画はスターの演技やセックス・アピールを愉しむために存在するのだと、端から割り切って観れば腹も立たないだろう。

| |

« 延原武春/日本テレマン協会 クラシカル楽器によるモーツァルト | トップページ | フルシャ/ 大フィル定期 with 中村紘子 »

Cinema Paradiso」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アイアンマン2:

« 延原武春/日本テレマン協会 クラシカル楽器によるモーツァルト | トップページ | フルシャ/ 大フィル定期 with 中村紘子 »