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屋比久勲/鹿児島情報高校の「金と銀」

屋比久勲 先生(吹奏楽の神様)と鹿児島情報高等学校が出演した日本テレビ「笑ってコラえて」吹奏楽の旅を見た。

僕の手元に2008年に鹿児島情報高が初出場した、第56回全日本吹奏楽コンクールの点数表がある。全国大会は前半の部と後半の部に分かれ、それぞれ5校が金賞を受賞した。ちなみにこの年、最高得点だったのは淀川工科高等学校(淀工)の137点、次点は精華女子高等学校の128点だった。高校後半の部で出場した鹿児島情報高校の得点は93点。後半6位で銀賞だった。ところが、前半の部で5位だった岡山学芸館高等学校は92点だったのである。つまり金賞を受賞した岡山学芸館より、鹿児島の方が点数が上回っていたのだ。なお、前半・後半で審査員の入れ替わりはない。もし出場順が異なり、鹿児島が前半の部だったら(創部2年目にして)金賞だったことになる。僕は実際に普門館で生演奏を聴いたのだが、鹿児島情報高等学校はに値する演奏だった。

このことが問題となったのであろうか?2009年は前半の部の金賞が6校、後半の部が4校受賞で点数の歪みはなくなった。なお、この年の最高得点は大阪桐蔭高等学校の123点、次点は習志野市立習志野高等学校の122点であった。

全日本吹奏楽コンクールにも様々な問題がある。たとえば出場順が朝1番の学校が審査上、圧倒的に不利であることは紛れもない事実だ。天下の淀工や習志野が1番くじを引いた年は両校とも銀賞に終わった(DVD「淀工吹奏楽日記~丸ちゃんと愉快な仲間たち~」には銀賞で落ち込んでいる生徒たちを、丸谷先生が「今年は出場順が1番だったから仕方がない。運が悪かった」と慰める場面が収録されている)。

しかし一方で、吹奏楽コンクールが日本人の演奏技術を高め、音楽的質の向上に貢献してきた功績は計り知れない。この制度のおかげで、今や日本が世界一の吹奏楽大国になったことは誰も否定できないだろう。ビリー・ワイルダー監督「お熱いのがお好き」の名台詞じゃないけれど、"Nobody's perfect."(完璧な人間なんていないさ)ということが、コンクールにも当てはまるんじゃないだろうか?

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