アッコルドーネ/ナポリと南イタリアの歌
兵庫県立芸術文化センターへ。
アッコルドーネはハイ・テナーのマルコ・ビーズリーと、チェンバロ&オルガン奏者のグイード・モリーニらが創立したイタリアの古楽グループ。内容によって編成が変わるが、今回は歌、チェンバロ&オルガン、バロック・ギター、テオルボ、リュート、フレーム・ドラムという6人による演奏だった。
18世紀のナポリを中心に南イタリア農民の「生きた伝承曲」だけで構成されたプログラム。ほとんどの歌曲が作者不詳である。
- 単声のストルネッロ~ブーリア地方の伝承歌詞より
- 高らかに響け(イスキテッラ)~ブーリア地方の伝承舞踊
- いのちなくして(歌詞:フランチェスコ・スピネッロ、15世紀)
- バラの小道~バジリカータ地方の伝承歌謡
- カタランタ(フレーム・ドラムによる即興演奏)
- モンテヴェルジネに捧げる歌
~ナポリに伝わる儀式のタンムルリアータ
ー休憩ー
- 雀~アプーリア地方の伝承歌謡
- この胸はチェンバロになった~アプーリア地方の伝承歌謡
- タランテッラ第1、2、3番~ナポリの伝承歌謡の断片をもとに再構成した
- オリーヴの小枝~アプーリア地方の伝承歌謡
- カルピーノ娘~プーリア地方の伝承歌謡
- 高らかに打ち鳴らせ
~カラーブリア地方に伝わるルッフォ枢機卿の軍隊の歌 - 馬車引きの歌~カラーブリア地方の伝承歌謡
ビーズリーの高く、澄んだ歌声。テオルボやリュートの味わい深い古(いにしえ)の響き。全てが絶品であり、じっくりと聴き入りながら遠い過去へと思いを馳せた。
特にマウロ・デュランテによるフレーム・ドラムのソロが素晴らしかった。多彩な音がして、まるでドラム・セットを叩いているかのようであった。
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