« Twitter始めました。 | トップページ | 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を »

2010年6月26日 (土)

イリーナ・メジューエワ/ショパン2010

いずみホールへ。

M03

イリーナ・メジューエワによるショパン名曲コンサート。

  • 夜想曲 第20番
  • 即興曲 第4番「幻想即興曲」
  • ワルツ 第6番「小犬」
  • ワルツ 第9番「告別」
  • 練習曲 op.25-1「エオリアン・ハープ」
  • 練習曲 op.25-2
  • 練習曲 op.10-3「別れの曲」
  • 練習曲 op.10-12「革命」
  • 夜想曲 第2番
  • ポロネーズ 第6番「英雄」
  • 夜想曲 第15番
  • ピアノ・ソナタ 第3番

メジューエワはロシア生まれ。モスクワでピアノを学び、97年からは日本を拠点に活動している。今年リリースしたショパンの練習曲集、前奏曲集、夜想曲集のCDはいずれも「レコード芸術」誌の特選盤に選ばれ、しかも音楽評論家が手放しで絶賛している。今年のレコード・アカデミー賞は、きっと彼女が受賞するだろう。

M01

僕は日頃から、ショパンの音楽を主観的・自己陶酔的に弾くのは間違いだと考えている。だから思いっきりテンポ・ルバート(テンポを自由に動かすこと)をかけたショパンの演奏は大嫌いだ。先日聴いたダン・タイ・ソンの演奏にはそれがなく小気味よかったし、機械的とも言えるポリーニの演奏も好きだ。「抑制」があってこそ、「自由」が活きるのである。

メジューエワの弾くショパンは、ほのかな翳りや哀しみの色はあるが、決して感傷に溺れない。彼女の演奏には節度と、洗練された抒情がある。

そのしなやかな指から紡ぎ出される一音一音は磨き上げられ、しっかり自己主張する。どんなに速いパッセージでも疎かにされる音はなく、それぞれが均一で、明快に響く。

例えば英雄ポロネーズ。彼女はフォルテッシモでも決して力任せに鍵盤を叩かない。しっかり制御された、繊細な表現力がある。しかし左手は強靭なリズムを刻み、ポロネーズが元々ポーランドの舞曲であった事を、鮮烈に描出するのである。

M02

聴き応えのある充実した演奏会だった。メジューエワはぴょこぴょこお辞儀して、アンコールも3曲と大サービス。日本語も上手で、とっても感じのいい女性だった。

|
|

« Twitter始めました。 | トップページ | 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を »

クラシックの悦楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/212850/48720947

この記事へのトラックバック一覧です: イリーナ・メジューエワ/ショパン2010:

« Twitter始めました。 | トップページ | 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を »