« 「桂雀々独演会」から「満腹全席」(文三、よね吉)へ | トップページ | ウィーン・フィルが「スター・ウォーズ」!?/大フィル定期で聴きたい曲 »

2010年6月 1日 (火)

吉朝一門の攻勢/get's 待っツ 動楽亭(5/31)

今、上方の噺家で一番チケットが取りにくいのは間違いなく笑福亭鶴瓶さんだろう(東京なら柳家喬太郎さん)。そして恐らくその次は吉朝一門(特に吉弥よね吉)と思われる。6/13(日)に動楽亭(定員100名)で開催される「吉朝一門 全員集合!」という会は、なんと電話予約受付開始20分で完売してしまった(僕は入手できなかった)……。5/30(日)に動楽亭で開催された「吉の丞進学塾」もいっぱいの盛況だったそうである。吉朝一門、恐るべし。

31日月曜日、その新世界・動楽亭へ。入りは五十数名。

K02

  • 桂   弥生/狸賽(たぬさい)
  • 桂吉の丞/軽業
  • 桂   紅雀/青菜
  • 桂佐ん吉/始末の極意
  • 桂   吉弥/短命

なお、紅雀さんは枝雀一門、他の4人が吉朝一門である。

番組表になかった弥生さん(吉弥の二番弟子)の登場に場内どよめく。

「こんにちは」
「誰やと思たらおまはんかいな、まぁこっち入り」

と始まり、「子ほめ」かな?と思った瞬間、弥生さんが突然口をつぐむ。深々と頭を下げて「申し訳ありません、間違えました」と。温かい笑いが起こり、「頑張って!」の声援が飛ぶ。気持ちを切り替えて、

「お前かいな、昼間の狸は?」

と「たぬさい」が始まった。よどみなく完走。初々しく爽やかな高座であった。こういうハプニングもライヴならではの愉しさだろう。

続いて吉の丞さん。いきなり、

「こんにちは」
「誰やと思たらおまはんかいな、まぁこっち入り」

と入り、「アッ、間違えました!」で場内爆笑。その後、開始10秒で詰まった自分の初高座や、ネタを忘れて途中で舞台を降りたエピソードなどを語り、しっかり弥生さんをフォロー。

紅雀さんは知り合いの歌手に招待され、堺市民会館に初めてオペラを観に行った感想を披露。「ブラボー!」の歓声にびっくりしたと。「(関西弁は喋れても)標準語も喋れない堺市民が、イタリア語で叫ぶなんて変じゃないですか!?おぞましい」成る程、一理ある。延々と続くカーテンコールにも閉口したそう。オーバーアクションで軽やかな「青菜」はやはりどこか、師匠の枝雀さんを彷彿とさせるものがあった。

ここで仲入り。出演者全員によるトークあり。「get's 待っツ 動楽亭」の仲間・桂ひろばさんが現在、インドに「自分探しの一人旅」に出かけている話題で盛り上がる。これが三回目だそう。「何時になったら自分が見つかるねん!」

佐ん吉さんはマクラの作り方がまだまだ。雑談じゃないんだから。何と彼は5月1日から31日まで、一日の休みもなく仕事があったそう。

トリの吉弥さん、仕事があって沢山客も入る若手を羨む。「僕が駆け出しの頃は、ワッハ7Fレッスンルームで落語会して、高座とか全部自分で準備して、それでも人が全然集まらず苦労しました」と。「現在彼らがこれだけ忙しく活躍しているのも、全て(自分が出演した)『ちりとてちん』のおかげです!」ここで拍手喝采となる。現在NHK「ちりとてちん」はBS-hiで毎週日曜深夜に再放送中で「昨夜も観てしまいました。懐かしいですねぇ」

吉弥さんの「短命」は文句なしに上手いし、面白いのだけれど、実は聴くのがこれで5回目。その反面、何と吉弥さんの「ちりとてちん」は一度も生で聴いたことがない(多分ここ数年、大阪では殆ど演ってないのだろう)。さて、僕が彼の「ちりとてちん」にめぐり逢えるのは何時の日のことか……。

K01

|
|

« 「桂雀々独演会」から「満腹全席」(文三、よね吉)へ | トップページ | ウィーン・フィルが「スター・ウォーズ」!?/大フィル定期で聴きたい曲 »

古典芸能に遊ぶ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/212850/48510467

この記事へのトラックバック一覧です: 吉朝一門の攻勢/get's 待っツ 動楽亭(5/31):

« 「桂雀々独演会」から「満腹全席」(文三、よね吉)へ | トップページ | ウィーン・フィルが「スター・ウォーズ」!?/大フィル定期で聴きたい曲 »