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桂吉弥と、その新弟子たち/岡町落語ランド

豊中市立伝統芸能館へ。

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師匠・吉朝から引継ぎ、現在は桂吉弥さんが世話方を務める「岡町落語ランド」、約100名程度の入り。

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  • 桂   弥生/子ほめ
  • 桂弥太郎/軽業
  • 桂   紅雀/くしゃみ講釈
  • 桂吉の丞/桃太郎
  • 桂   吉弥/鴻池の犬

桂弥生さんは吉弥さんの二番弟子。入門は今年の1月22日。

正にNHK朝ドラ「ちりとてちん」の申し子とでも言うべき、女性噺家である。繁昌亭/落語家名鑑のプロフィール欄に「趣味:吹奏楽」とあるのだが、何か楽器を吹かれるのだろうか?

明るくはきはきとした高座で、聴いてきて心地いい。声もよく通る。「子ほめ」は従来聴くものと異なり、「いよぉ、どないした町内の人気者」(通常は色男)とか、知らないフレーズがそこかしこにあり、これが吉朝一門の型なのかと大変興味深かった。

続く弥太郎さんは吉弥さんの一番弟子。初舞台が2009年11月8日(吉朝の命日)、ここ「岡町落語ランド」にて。今回の「軽業」はネタおろしだそうで、そのせいか些か単調な喋り方だった。

紅雀さんは開口一番「pure部門が終わりまして、これからは”汚れ”部門です。いやぁ、初々しいですね」と。枝雀師匠の名言「笑いとは緊張緩和である」に絡め、「講釈にはこの緩和がなく、適当な緊張を心地よく愉しむものなんです」闊達で軽妙なリズム感がお見事!

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仲入り後、登場した吉の丞さんはトリに繋ぐ《モタレ》の役割について解説。「(トリの邪魔にならないよう)あんまり受けたらアカンのです。断っときますが、力はあるんですよ(ここで場内爆笑)。でも全力投球出来ない。天婦羅みたいにパラパラ程度の笑いでいいんです」そして「桃太郎」へ。途中、「繁昌亭大賞」(吉弥さん受賞)や「輝き賞」(吉の丞受賞)等のくすぐりを入れ、中々面白かった。

吉弥さんはNHK「ちりとてちん」にキャスティングされた経緯をマクラに「鴻池の犬」へ。つまり両者に共通するのは《世の中、才能だけではなく時の運がその人の運命を左右する》ということ。実に巧い構成だ。気っ風(きっぷ)がいい台詞回しで、くっきりと落語の世界を描出した。充実した落語会だった。

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