動楽亭昼席→繁昌亭/ゴールデンウィーク特別興行(5/4)
大阪・新世界へ。
定員100人の動楽亭が、大入り満員で札止め。これまでにない盛況とのこと。やはり吉弥人気か。女性客が約5割。そしてゴールデンウイークということもあり、動楽亭に来るのが初めてという人も半数くらい(団朝さんが挙手でアンケート実施)。
- 桂 とま都/強情灸
- 桂雀五郎/青菜
- 桂 吉弥/七段目
- 桂米團治/天狗裁き
- 桂 団朝/秘伝書
- 桂 ざこば/天災
吉弥さんはマクラで大阪で開催されたフィギュアスケートのショーを観に行ったエピソードを。浅田真央、高橋大輔、イナバウアー(荒川静香)らが出演したが、なんと特等席は2万8千円だったとか!吉弥さんらは子供連れだったので、スケートリンクから遠い安価な席。オリンピックではないのでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)など難易度の高い技はなく「こんなんだったらテレビの方が良かった」
吉弥さんの十八番「七段目」は、瞬きや眉毛の動かし方が面白い。
米團治さんの「天狗裁き」は、表情や仕草など米朝さんを彷彿とさせるところがちらほら。やはり血は争えない。
仲入りを挟み登場した団朝さん、開口一番「後半戦は武闘派でお愉しみ頂きます」と。動楽亭周辺の飲食店案内から本編へ。
続いて登場したざこばさん、楽屋で「今日は何でこんなに(動楽亭に)入っとるねん!?」と尋ねると、「いやぁ、お客さんたちはざこば師匠を見に来てはるんでしょう」との答え。「でも昨日もワシは出とったけれど、57人やったで(吉弥の出演なし)」「今日は天気がいいからでしょう」「昨日も良かったがな」「今日はゴールデンウィークですし……」「昨日もや!!」
そして一時期、サンケイホール建替のため米朝一門会をヒルトンホテルに移していた時のエピソードを披露。米朝師匠と懇意にしている某会社社長が吉弥さんの高座を聴いた直後に楽屋の米朝さんの所にやって来て、「師匠!久しぶりに本格的な噺家が現れましたな」それを目の前で聞かされたざこばさん、「ワシは本格派やないんかい!むかつく」と。
「天災」は血の気が多くて短気な主人公が、ざこばさんのニンに合っていた。
動楽亭を後に、夕刻から天満天神繁昌亭へ。
- 笑福亭由瓶/手水廻し
- 桂 文華/二人癖
- 林家 染二/いらち俥(半ば)
- ナオユキ /漫談
- 桂 米團治/稽古屋
- 春野 恵子/浪曲「番町皿屋敷」
- 笑福亭仁福/粗忽長屋
- 笑福亭松喬/佐々木裁き
由瓶さんは独特の長い間で笑いを起爆した。
米團治さんは明るく華やかに。これは生まれ持った資質、育ちの良さなのだろう。
松喬さんは子供の可愛らしさが光る。子供だけ吃音というのが笑福亭の秘伝。春團治さんの稽古を受け、今年の秋には「いかけや」にも挑みたいと。
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