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2010年4月24日 (土)

午前十時の映画祭/「フォロー・ミー」

「TOHOシネマズ なんば」へ。

20100422095418

全国25の劇場で展開されているこの映画祭。三谷幸喜、おすぎら選定委員により「何度見てもすごい50本」に選ばれた作品リストはこちら。全てニュー・プリントで、映像が鮮明。「カサブランカ」「ベン・ハー」「アラビアのロレンス」「ゴッドファーザー」「アマデウス」など泣く子も黙る不朽の名作に混じって、「フォロー・ミー」とか「ある日どこかで」みたいな、マニアックカルトな映画が入っているのがなんとも嬉しい。

この2作品に共通しているのは、007シリーズで有名なジョン・バリーが音楽を担当していること。しかもどちらも美しい名曲である。バリーがアカデミー作曲賞を受賞した「冬のライオン」や「愛と哀しみの果て」「ダンス・ウィズ・ウルブズ」よりも、僕は「フォロー・ミー」や「ある日どこかで」の方が好き。

さて、「フォロー・ミー」(1972)は「第三の男」('49)でカンヌ国際映画祭パルム・ドールに輝いたイギリスの巨匠、キャロル・リード監督の遺作である。

Follow_3

イギリスでの原題は"Follow me !"だが、アメリカ公開時にタイトルが"The Public Eye"となった。

Piblic_eye

"the eye"とは探偵のこと。これはピンカートン探偵社のロゴに由来する。

Pinkerton

脚本を書いたのは、後に「アマデウス」('84)で一世を風靡するイギリスの劇作家ピーター・シェーファー。本作も元々は舞台劇のようである。

物語は妻の浮気を疑った夫が、探偵を雇い彼女を尾行させる。しかし、いつしか追うものと追われるものとの間に奇妙な”共犯関係”が生まれて……といった具合。観客はキャメラと一緒にロンドン散歩を愉しむことになる。不思議な味わいのある、愛すべき作品である。

周防正行監督の名作「Shall We ダンス?」で柄本明が演じる探偵事務所に、「フォロー・ミー」のポスターが貼られていたことは余りにも有名。

「フォロー・ミー」の探偵役はイスラエル出身の俳優トポル。映画「屋根の上のヴァイオリン弾き」で主人公テヴィエを演じ、アカデミー主演男優賞にノミネートされた。飄々とした雰囲気がいい。

ヒロインを演じるのはミア・ファロー。フランク・シナトラと離婚後、この映画撮影当時、彼女は世界的な指揮者アンドレ・プレヴィンの夫人であった。プレヴィンとはプロコフィエフ/音楽物語「ピーターと狼」のレコーディングでナレーターを務めるなど、共同作業も行っている。

Peterandthewol

ミアはプレヴィンと79年に離婚。80年代はウディ・アレンと共に過ごすようになるが、アレンがミアの養女スン=イーと関係を持ったことを知り彼女は激怒、泥沼の裁判沙汰となった(スン=イーは後にアレンと結婚した)。アレンとミアは蜜月時代に、映画「カイロの紫のバラ」「ハンナとその姉妹」といった傑作を生み出した。

ちなみにミアと別れたプレヴィンの方は、ヴァイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムターと2002年に再婚し、06年に離婚した。

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