福笑と異常な仲間たち ~アブノーマル人物伝~
繁昌亭へ。
- 笑福亭たま/くっしゃみ講釈
- 笑福亭福笑/刻うどん
- 加川良/唄
- 笑福亭福笑/宗教ウォーズ (福笑 作)
一時期、喉の調子が悪かったたまさんだが、現在は絶好調の様子。以前聴いた「くっしゃみ」より、一段と工夫が凝らされ面白かった。
福笑さんの「刻うどん」は抱腹絶倒の爆笑高座。先にサゲ(落ち)を言ってしまうところに、自信の程が伺える。
また、フォークシンガーの加川良さんを「アブノーマル」と表現するのは、何とも非凡なセンスである。
大阪市・帝塚山近くにあった「姫松園(ひめまつえん)」という伝説のアパートで加川さんと福笑さんは知り合ったそう(帝塚山には福笑さんの師匠・松鶴の家があった)。 加川さんには「姫松園」という歌もあるらしい。また同時期に、音楽プロデューサー福岡風太氏もここに住んでいたとか。さらに戦前に遡ると「夫婦善哉」の作家・織田作之助が暮らしていたこともあるという。フォーク・ソングで1970年代にタイムスリップ。なんだか、「絶滅危惧種を見た!」というような、不思議な感覚に陥った。
トリは新作落語。神社とお寺の宗教戦争を描く。福笑さんらしく過激で、《落語の狂気》が詰まった一席。本当に希少な噺家である。
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