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2010年3月26日 (金)

笑福亭小つる/シカク試験の会(第3次)

繁昌亭へ。

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今年10月22日に六代目「枝鶴」(しかく)を襲名する予定の小つるさんの会。五代目にまつわる一連の騒動についてはこちらをご覧あれ。「松鶴」襲名問題に絡み、笑福亭一門がバラバラになる一因ともなった。このエピソードはNHK朝ドラ「ちりとてちん」でも引用されている(徒然亭草若の死→その息子・小草若の失踪→筆頭弟子の「草若」襲名辞退)。なお、初代・二代目・四代目「枝鶴」は後に「松鶴」を襲名している。

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2階席に客を入れず、1階席のみで6~7割の入り。

  • 笑福亭  喬介/寄合酒
  • 笑福亭小つる/天神山
  • 桂       春若/はてなの茶碗
  • 桂     よね吉/ふぐ鍋
  • 笑福亭小つる/禁酒関所

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前座の喬介くんは可愛い笑顔と、高い声で陽気な一席。

よね吉さんは、噺の中で旦さんが「あんた鍋はどないなや?」「あぁそれかいな、そらあのぉ、テツ(ふぐ)やがな」と言う時に、右手の指先でトトトンと床を叩く。これにより、主人の”ストレス反応”を表現しているのだ(ジェフリー・ディーヴァー著「ウォッチメイカー」「スリーピング・ドール」に登場するキャサリン・ダンス捜査官のキネシクス分析を参照)。相変わらず洗練され、鮮やかな高座だった。

はてなの茶碗」は「天狗裁き」同様、桂米朝さんが色々な文献に当たり、長老たちの話を聴いたりして復活させた噺(Re-creation)。なにしろ骨格がしっかりしていて内容が完璧だけに、誰が演じてもそれなりに面白いが、それは逆に、演者の工夫を入れるのが困難な(アレンジを拒絶する)演目と言えるのかも知れない。つまり噺家による違い・特徴がはっきり出にくい。そんなことを今回、感じながら聴いた。

天神山」は噺自体が笑福亭の芸風に合っていない気がした(米朝・文枝一門の方が相応しい)。一方、「禁酒関所」は小つるさんの酔いっぷりが絶品。可笑しい。これぞ笑福亭のお家芸だと、膝を打った。

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