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桂吉坊、吉弥、文三/瓦林寄席(3/9)

兵庫県の西宮北口から歩いて15分、極楽寺へ。「瓦林(かわらばやし)寄席」、桂吉坊さんの会。途中、道に迷って焦る。地図を眺め、眺め、ようやく到着。

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演目は、

  • 桂  弥太郎/東の旅 野辺
  • 笑福亭喬介/寄合酒
  • 桂      吉坊/質屋芝居
  • 桂      吉弥/短命
  • 桂      文三/井戸の茶碗

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弥太郎さんは吉弥さんの一番弟子。

喬介さんは声が高くhigh tensionで、明るい高座。

吉坊さんは吉朝一門の十八番、芝居噺を掛けた。所作が柔らかく、美しい。「塀外・喧嘩場」における下座との掛け合いは、袖から吉弥さんの声。なんて贅沢な趣向だろう。

吉弥さんは大師匠の桂米朝さんが人間国宝に認定された時、米朝宅に内弟子修行中で、お祝いで胡蝶蘭が60鉢送られてきたそう。次から次へと鯛の浜焼きも届き、毎日食べる羽目になって、3日目には飽き飽きした話などをマクラで。またバンクーバー・オリンピックでの浅田真央ちゃんの演技(振付)が彼女の可愛らしいキャラクターに合っておらず、使用された楽曲「鐘」(ラフマニノフ作曲)については、「何ですか、あの辛気臭い曲は」とバッサリ。これには僕も全く同感で、腹を抱えて笑った。

ネタに入る前「美人薄命と申しますが、見渡すところ、今日お越しの皆様は長命の相がある方ばかりのようで」と客をいじると、「それはちょっと言い過ぎや」と会場のおばちゃんから突っ込みが入り、吉弥さんもタジタジに。大爆笑となった。

井戸の茶碗」は古今亭志ん朝が得意とした、(多分)江戸落語。主人公の紙屑屋以外は武士ばかり登場する。とにかく登場人物全員の心根が清々しく、宮崎駿監督《ルパン三世カリオストロの城》の名台詞じゃないけれど、「なんと気持ちのいい連中だろう」と感じた。文三さんのニンに合った、見事な高座であった。なお、文三さんの「井戸の茶碗」はDVD「よしもと上方落語をよろしく!!」にも収録されているが、受ける印象は全然違った。やはり落語は生ものであり、高座と客席のほのぼのとした交流、その空気感・化学反応(chemistry)こそが大切なのだと想う。

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コメント

吉坊さんも意外とキャリアありますよね
歯切れがいいし、明快でまるで十代のような可愛さなのにもう30になられるのですよね~
吉弥さんのサンケイブリーゼ・ブリーゼでの『地獄八景亡者戯』凄く楽しみにしています。

真央ちゃんの・・私も同感です。コスチュームもメイクも背伸びし過ぎでした。
あのコーチと別れるべきだと思います。

投稿: jupiter | 2010年3月12日 (金) 02時30分

jupiterさん、コメントありがとうございます。

吉坊さんは「将来の名人」として、とても期待しています。吉弥さんのブリーゼ、僕も行きますよ。彼の「高津の富」は一度聴いたことがあるのですが、絶品でした。こちらもご期待下さい!それから吉弥さんの弟弟子・よね吉さんの高座も粋で惚れ惚れします。男前ですし、女性から絶大な人気があります。吉朝一門は、本当に「落語のエリート」揃いですね。

真央ちゃんとキム・ヨナの明暗を分けたのは、演出(振付)と音楽だと想います。彼女にロシアのコーチは合わないのでしょう。キム・ヨナの「ジェームズ・ボンドのテーマ」、特に最後のドキュン!には見事、ハートを打ち抜かれました。

投稿: 雅哉 | 2010年3月12日 (金) 12時59分

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