桂吉弥、南光/じょいふる落語会
2月13日(土)、堺市民会館・小ホールへ。
じょいふる落語会は元々、桂吉弥さんの師匠・吉朝が世話人を務めていたもの。吉朝の死後、雀松さんが引き継いで現在に至る。吉弥さんによると、通常は堺市にあるジョイフル1という狭い会場で開催され、出囃子もテープなのだそう。今回は”新春特別編”ということで堺市民会館小ホールに場所を移し、生の三味線付きという豪華版。木戸銭3,500円也。
なお、吉朝は堺市出身で、その最後の弟子・吉の丞さんも堺市で生まれ育ったそう。
- 吉の丞/動物園
- 雀松/星野屋
- 南光/住吉駕籠
- 吉弥/ふぐ鍋
- 雀松/天神山
南光さんはタクシーの運転手と交わす会話をマクラに。「結局、あの人たちは自分がいかにして現在の職業に至ったか、身の上話を語りたがるんです。そんなん私にとっちゃ、どっちゃでもええことで、かなわんのです」成る程、これにはうん、うんと頷けた。そして自然な流れでネタへ。駕籠かきが酔っ払いに絡まれる下りまで。上手い。
吉弥さんの「ふぐ鍋」を聴くのはこれが2回目。以前より進化し、さらに面白くなっていた。清酒「犬乃盛(いぬのさかり)」を飲む下りでは、美味しそうに瞬きし、口笛をヒュ~と鳴らす工夫が愉しい。「いち、にぃの、さん!」で、てっちりを口に放り込む場面では、声のトーン(ピッチ)を次第に上げ、登場人物の緊張感を高める手法がお見事!やっぱり、たいしたひとである。持ち前の明るさで、パッと華やかな一席であった。
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