ほうがく de バロック/上方西洋古楽演奏会シリーズ
大阪市中央公会堂へ。
西洋古楽と邦楽のコラボレーション(クロスオーバーcrossover)!いやぁ、面白かった。興奮した。音楽家の面々は、
- 児玉宝謹(よしのり)/唄、三味線、尺八、パーカッション
- 森本英希(ひでき)/バロック・フルート、リコーダー
- 吉竹百合子/チェンバロ
- 赤坂放笛(ほうてき)/バロック・オーボエ(ダ・カッチャ)、リコーダー
物語仕立てになっており、紋付袴姿の赤坂さんが狂言口調で進行役(まさに狂言回し)。
東の国(江戸)で事業 仕分けなるものが行われ、予算を削減されたことに怒った伝兵衛と上方の楽師たち。いざ抗議せんと船に乗り込み大阪から江戸へ向かうが、その航海中に嵐に遭遇し漂流。ほうほうの体でたどり着いたのはカムチャッカ半島。ロシア人に拘束されサンクトペテルブルクへ。そこでピョートル大帝に謁見し、日本語教師として働くことにな る。仲間の楽師の中にはクリスチャンに改宗するものもあり……
演奏された曲目は、
- 矢野正文/組曲「童夢」より ざわめき
- ヴィヴァルディ/フルート協奏曲「海の嵐」
- ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲「冬」
- ヘンデル/王宮の花火の音楽 より
- ヴァヴィロフ/カッチーニのアベマリア(通称)
- J.S.バッハ/マニフィカト「我が心、主を崇め」より
- こきりこ節(富山県民謡)
- ヘンデル/歌劇「リナルド」~私を泣かせてください
- クヴァンツ/トリオソナタ
- ジャン=ジャック・ルソー/歌劇「村の占い師」~パントマイム
- ブレンナー/ラ・フォリアの主題による変奏曲
- シチリアーナ(イタリア伝承)
- グリーンスリーブズ、スカボロフェア(イギリス民謡)
- オキャロラン/小さな妖精と大きな妖精
- 五木の子守唄(熊本県民謡)
- 矢野正文/組曲「童夢」より 走馬灯
- アンコール:デカンショ節(篠山節、兵庫県民謡)
和楽器の音色と西洋古楽器が不思議とよく溶け合い、違和感はない。民謡の発声法による「カッチーニのアベマリア」やヘンデルのアリアも異世界で、すごく良かった!
盛りだくさんの内容。これで入場料1000円は安すぎ。是非また聴きたい。
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