« 柳家喬太郎×柳亭市馬 二人会 (2010年1月) | トップページ | 尾高忠明のエルガー/大フィル定期 »

第二回上方落語台本入選作発表落語会

第二回 上方落語台本大賞入選作の発表会を聴きに繁昌亭へ。

20100119175731

  • 選考結果について(笑福亭仁智)
  • 月亭遊方/ショッカー商店街(佳作:伊藤ふなみ)
  • 桂 三風/ハンカチ(優秀賞:小堀裕之)
  • 笑福亭仁智/多事争論(佳作:木下真之)
  • 表彰式(三枝・仁智)
  • 露の都/すし屋繁盛記(佳作:橋本美津子)
  • 桂 三枝/父娘(おやこ)ん活(優秀賞:石山悦子)

20100119180555

今年、大賞は該当者なしだった。仁智さんによると応募総数は第一回目の440に対し235作品。これは前回1人で15,6作品も応募した人がいたが、今回は1人1作品に限定したため。3割は大阪在住で2割が近畿圏。さらに2割が東京近辺だったそう。

20100119180635

遊方さんは選考委員の中の一番年少で、先輩の落語家から「お前はこれを演れ」と指名を受けたのが「ショッカー商店街」。「何でですか?」と訊ねると、「だってショッカーが出てくるから」まあ確かにこのネタは遊方さんしか出来ないわな。「僕の落語は相当好きになってくれる人と、生理的に全く受け付けないという人の両極端に分かれるんです」と遊方さん。「食べ物に例えるなら万人に好まれるプリンとかデザートじゃなくて、ホルモンみたいなもんですわ」

ショッカー商店街」は母親が息子に「いつまで寝てんの、早よう起き!」と言っている場面から始まり、会話が進むと実はその息子は仮面ライダーだということが次第に分かってくる。ショッカー怪人の蜘蛛男、蝙蝠男、蜂女、そして死神博士などが登場。賑やかな噺だったが、説明過多で冗長にも感じられた。

一番面白かったのが「多事争論」。目玉焼きにかけるのはソースか、醤油かの夫婦喧嘩がどんどんエスカレート、周りの人々を雪だるま式に巻き込んでゆく(古典落語「天狗裁き」みたい)。息子はケチャップ、そこに登場した大家(!?)は塩だと主張。向かいの住人はなんとタパスコ派。そして最後は陪審員制度の裁判に持ち込まれる。ここで落語は客席参加型へ切り替わり、拍手の数で優劣を決めることに。「他にありますか?」という仁智さんに対し、聴衆から「何もかけない」「カレー!」という意見も飛び出し、大爆笑に。これは学校寄席なんかでやっても受けるんじゃないかな?

すし屋繁盛記」の作者はなんと、繁昌亭でアルバイトをされている方だった。

父娘ん活」は受賞作「ああ、オヤ婚」を改題したもの。三枝さんのおっとり柔らかい語り口の巧さが光った。36歳になっても結婚しようとしない娘を憂え、代わりに父親が婚活パーティーに出席するという噺。矢沢永吉ならぬ、トラック運転手のロックンローラー「湯沢」が登場、その息子が「裕也」というのが可笑しい。三枝さんの創作落語「ダンシング・ドクター」や「じいちゃんホスト」に近い雰囲気を感じた。

|
|

« 柳家喬太郎×柳亭市馬 二人会 (2010年1月) | トップページ | 尾高忠明のエルガー/大フィル定期 »

古典芸能に遊ぶ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/212850/47335567

この記事へのトラックバック一覧です: 第二回上方落語台本入選作発表落語会:

« 柳家喬太郎×柳亭市馬 二人会 (2010年1月) | トップページ | 尾高忠明のエルガー/大フィル定期 »