ちょっと”はんなり”染二です
繁昌亭へ。
第二回繁昌亭大賞を受賞した林家染二さんの会。ゲストは第一回繁昌亭大賞の笑福亭三喬さん。
- 桂さん都/初天神
- 林家染二/親子酒
- 笑福亭三喬/崇徳院
- 旭堂南湖/赤穂義士伝(講談)
- 林家染二/宿屋仇
染二さんは神戸文化ホールで開催されている「東西落語名人選」で20年ほど昔に、前座として高座番を務めていた時の想い出を語られた。東京からのゲスト・三遊亭圓楽さんが舞台を終えて着替えられると、高座番はそのお世話をして着物を畳む。すると圓楽さんは「ありがとよ。これで蕎麦でも食いな」と祝儀袋をポイとくれたそう。中にはなんと、一万円札が入っていたとか。何とも粋な話である。
染二さんの二席はいたって普通の出来で、特に書くべきことはない。
驚いたのが三喬さん。以前から「上手い」人だとは分かっていたが、今回初めて「面白い!」と想った。DVDで視聴した桂枝雀さんの高座は別格として、今まで生で聴いたうち最高の「崇徳院」だった。様々な工夫、独自のくすぐりがあり、その按配が絶品。終盤の床屋の場面「精根尽き果て、毛根も抜け果てて」という下りは実に落語的な言い回しで唸った。
なお、三喬版「崇徳院」は現在、DVDで愉しむことが出来る→こちら。
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