桂吉弥×茂山宗彦/落語と狂言
大阪府羽曳野市「LICはびきの」で開催された落語と狂言の会へ。
NHK朝ドラ「ちりとてちん」でブレイクした桂吉弥さん(38歳、'93年入門)と茂山宗彦さん(34歳、初舞台は4歳)とのコラボレーション。
- 桂吉の丞/落語「時うどん」
- 桂 吉弥/落語「狐芝居」
- 吉弥×宗彦/座談会 (聞き手:小佐田定雄)
- 茂山宗彦、逸平、七五三/狂言「萩大名」
「狐芝居」は落語作家の小佐田さんが1983年に創作したもので桂雀松さんが初演。それを聴いた吉弥さんの師匠・吉朝が「私もやりたい」と。芝居噺は吉朝一門の十八番だからさすが見応え十分。それに吉弥さんはマクラの構成(話の運び方)が上手いなと改めて感心した。つい先日、所属する噺家が200人を超えた上方落語協会の中で、年齢を上から数えて168番目になるそう。「まだまだ若手、上が詰まっております」
高座はホール中央にでんと構えるパイプオルガンの前に置かれ、小佐田さんが「上等なお仏壇」の前で喋っているみたいだと表現されたのが可笑しかった。
狂言という芸能は今回初めて観た。難解なのかと思いきや、結構台詞の意味も分かったし、面白かった。笑いのセンスは落語に近いものを感じた。衣装が豪華、宗彦さんはスケールの大きな演技で舞台映えがした。ただ予想とは異なり、お囃子(笛や鼓)が一切入らなかったのがちょっと物足りなかったかな。
「萩大名」は来年京都において吉弥・よね吉・米二という面々で演じられる予定だそうで、吉弥さんは現在狂言の稽古中とか。その会ではなんと、宗彦さんが落語を披露するらしい。
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