サイドウェイズ
評価:D
映画公式サイトはこちら。アカデミー脚色賞を受賞したアレクサンダー・ペイン監督の映画「サイドウェイ」(原題Sideways, 2004)を日本人キャストでリメイク。
2001年以降公開された作品のうち、Loser(負け犬)を主人公にした傑作を5つ挙げろと言われれば、僕は躊躇なく「サイドウェイ」「リトル・ミス・サンシャイン」「その土曜日、7時58分」「レスラー」「サンシャイン・クリーニング」(←それぞれのタイトルをクリックすると、公開当時僕が書いたレビューに飛ぶ)を選ぶ。これらが全てアメリカ映画だというのが面白い。それは恐らく、アメリカの社会構造と無関係ではないのだろう(日本でトレーラー生活を送っている人なんていないしね)。
さてこのリメイク版だが、一番問題なのは主な登場人物4人に"人生の負け犬"(Loser)感が欠けていることにある。オリジナルにはじわじわと滲み出してくるような哀感があり、それが独特の味わいとなっていたのに。日本人が演じることにも無理がある。日本の酒蔵めぐりに置き換えればいいのに、オリジナル同様カリフォルニア州ナパ・バレーでワイナリーをめぐる物語のままとなっており、設定が余りにも不自然だ。
歯の浮くような台詞の数々も勘弁してもらいたい。そんな格好つけるなよ、小日向さん。全然似合ってないぜ。つまり上杉隆之の脚色が屑なのである。
結論、オリジナル版だけ観れば十分。リメイクは無用の長物だった。
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