フランスのバロック トリオの愉しみ/上方西洋古楽演奏会週間
少し前になるが、10月31日(土)に南森町にあるギャラリー草片で上方西洋古楽演奏会週間・最終公演を聴いた時のことを書こう。
タイトルは「フランスのバロック トリオの愉しみ」で出演は出口かよ子、森本英希(フラウト・トラヴェルソ=バロック・フルート)、曽田健(バロック・チェロ)、亀井貴幸(テオルボ)、吉竹百合子(チェンバロ)という面々。出口、森本、曽田の3人はテレマン室内管弦楽団のメンバーでもある。
演奏されたのは18世紀にフランスで活躍した作曲家=ドルネル、オトテール、ノド、ブラウン、フィリドール、マレらのトリオ。トリオとは高音部2パート+通奏低音の合わせて3パート編成を指し、 通奏低音は複数で演奏することが多いので必ずしも3人とは限らない。
客の入りは10人くらい。この演奏会の企画者・赤坂放笛さん(バロック・オーボエ奏者)は「バッハとかヴィヴァルディとか有名どころをプログラムに入れないと、集客は難しいですね」と。
それでも滅多に聴けないフランス・バロック期の作曲家の音楽が色々聴けて、愉しく寛いだ時間を過ごすことが出来た。
アンコールは赤坂さんのオーボエ・ダ・カッチャも加わり、全員でヘンデル/「水上の音楽」より3曲が演奏された。
サロン風の親密な空気の中、何だかここは大都会・大阪じゃないような、異空間に彷徨い込んだような摩訶不思議な体験であった。
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