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2009年11月29日 (日)

イングロリアス・バスターズ

評価:B+

Inglourious_basterds

A級の予算とブラッド・ピットという大スターが主演ながら、B級テイストたっぷり!クエンティン・タランティーノ監督(以下タラちゃんと呼ぶ)最新作。映画公式サイトはこちら

冒頭のクレジット・タイトルからいきなりディミトリ・ティオムキン作曲「遥かなるアラモ」(ジョン・ウエイン監督・主演の映画「アラモ」1960年)が高らかに鳴り響くもんだから仰天した。

ナチス占領下のフランス。ファースト・シーンは丘の上の一軒家、洗濯物がはためく向こう側からナチスのジープがやって来る。そこへエンニオ・モリコーネがベートーヴェンの「エリーゼのために」をアレンジし、絡めた「復讐のガンマン」の音楽が流れ出すといった具合。そして復讐の物語が動き始める。第二次世界大戦を舞台にしながら、ノリは完全にマカロニ・ウエスタン

タラちゃんらしく、頭皮を剥ぐなど残酷描写の中に一匙のユーモアがふりかけられ、悪趣味になる一歩手前で踏みとどまっている。三つ子の魂百まで。血みどろの銃撃戦もあるし「レザボア・ドッグス」('92)「パルプ・フィクション」('94)の頃からこの人は少しも変わっていない。

本作のクライマックス(ヒトラー、ゲッベルスらナチス高官皆殺し計画!)は映画館。タラちゃんの映画愛が溢れ(まるでロベール・アンリコの「ラムの大通り」かフランソワ・トリュフォーの「アメリカの夜」みたい)、実に痛快なエンターテイメントに仕上がっている。傑作。

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» 作品レビュー:イングロリアス・バスターズ [INTRO]
『タランティーノのセンスと技量の結晶による新境地を見た』 / クエンティン・タランティーノ×ブラッド・ピットの初顔合わせによる話題性十分な企画力を持った本作は、第二次世界大戦の対ナチ戦線を題材にした復讐劇という剛腕な歴史フィクションエンタテイメントである。そもそもは1976年に公開されたイタリア映画『地獄のバスターズ』(エンツォ・G・カステラッリ監督)のリメイクということでスタートした。しかし出来上がってみるとその内実はやはりタランティー...... [続きを読む]

受信: 2009年12月11日 (金) 20時19分

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