《魔術師》児玉宏のブルックナー!/大阪シンフォニカー定期
大阪シンフォニカー交響楽団の定期演奏会をザ・シンフォニーホールで聴く。指揮は音楽監督・主席指揮者である児玉 宏さん。独唱は天羽明惠さん。

曲目は、
- R.シュトラウス/オーケストラ伴奏付き歌曲集より
- ブルックナー/交響曲 第6番
R.シュトラウスは児玉さんがあるキーワードでセレクションしたもの。詳しくはこちら。馥郁たる香りが立ちこめ、この作曲家の本質である豊穣な響きに彩られた目の覚めるような演奏だった。
さて、お次は児玉/大阪シンフォニカーが数々の名演を聴衆の記憶に刻んできたブルックナー。セルジュ・チェリビダッケ、朝比奈隆、ギュンター・ヴァント亡き後、児玉 宏こそが世界最高のブルックナー指揮者であることは疑う余地がない。関西に住んでいながら児玉さんのブルックナーを聴いたことがないクラシック・ファンがもしいるとするならば、こんな不幸なことはないだろう。
交響曲第6番はブルックナーの作品中、最も人気がないが、そんなことを微塵にも感じさせない充実した内容。退屈する瞬間は微塵もなかった。
児玉さんのブルックナーは土台からひとつひとつ積み上げ、天を目指し空高く起立する教会を築いてゆく過程を目の当たりにするようなダイナミズムがある。
テンポは速めに設定され引き締まり、隙がない。音楽は一瞬たりとも滞ることがなく、滔々と流れる。そこには透明感があり見透しが良く、曲の立体構造が手に取るように浮かび上がってくる。音符の一つひとつが活き活きと輝き、生命を得ている。圧巻。
次回児玉さんが大阪シンフォニカーの指揮台に立たれるのは来年の3月17日。刮目して待て!
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