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笑いとは何か?/テーマ落語会「稽古をつけてくれた師匠、ごめんね特集」

桂枝雀は「笑いとは緊張の緩和である」という説を唱えた。

一方、立川談志は「桂吉坊がきく 藝」(朝日新聞出版)の中で次のように語っている。

人間の世界は、すべて常識という、人間のつくったルールで動いている。そうしないと社会というものが破綻してしまうから、しょうがない。(中略)だけど、その常識の中にこぼれ落ちるもの、またはその常識に反するものを観客に聞かせて自我を解放するのが落語なんだ。

そして僕はふたりが全く同じことを言っているということに気が付いた。つまり常識=緊張反常識(自我の解放)=緩和という図式である。

そういう意味に於いて現在、生き様そのものが落語であると僕が感じる上方の噺家が桂ざこば笑福亭福笑である。

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さて、天満天神繁昌亭でテーマ落語会「稽古をつけてくれた師匠、ごめんね特集」を聴いた。

  • 笑福亭たま/寝床
  • 笑福亭福笑/代脈
  • 笑福亭三喬/首の仕替え
  • 笑福亭生喬/牛の丸子
  • 笑福亭福笑/世帯念仏

福笑たまという師弟コンビは上下(かみしも)を振らない独特なスタイル。それでも聴き手は混乱せず、いま誰が喋っているのか分かるのだからさすがだ。

たまさんの「寝床」はエキセントリックで独自の工夫がたくさんあり、すこぶる面白かった。

代脈」は福笑さんらしく中々過激で確かに上手い。ただ下ネタが多いので、時々僕の許容範囲を超え、引いてしまう。やはりまだ常識に囚われているのかも知れない。う〜ん、これではいかん。もっと自我を解放しなくては。

Don't think. Feel !(映画「燃えよドラゴン」より)

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