大阪クラシック 2009 《4日目》/あなたは誰?P.D.Q.バッハ
《第55公演》@スターバックス コーヒー、19:30-
この日はフルート、オーボエ、ファゴット、トロンボーン、ヴァイオリン、コントラバスという編成で、
- P.D.Q.バッハ/「音楽のいけにえ」
P.D.Q.バッハとはピーター・シックリー「教授」(南ノースダコタ大学←実は架空の名)が冗談音楽を発表するために用いた偽名である。詳しくはこちらをご覧あれ。"P.D.Q."というのは「大至急(Pretty Damned Quickly)」というアメリカ人なら誰でも知っている略語なのだそう(ちなみに大バッハにはC.P.E.バッハという作曲家の次男がいる)。「音楽のいけにえ」というタイトルもヨハン・セバスチャン・バッハ/「音楽の捧げもの」を真似ており、テーマとなる旋律もそのパロディとなっている。
上の写真でマイクを握るのはフルートの榎田さん。実はこの前、19:00からの《第54公演》 (ベートーヴェン/七重奏曲)にファゴットの宇賀神さんが出演中で、彼の到着を待っているところ。コントラバスの松村さんが窓の外を見ているのは「どうやら(道路を挟んで)向かいの相愛学園のコンサートが終了したらしい」と。楽器を抱え大急ぎで駆けつける宇賀神さん。
曲はフーガやトリオ・ソナタ、カノンなどから構成され、最後は「最も下品な大フーガ」。フラッター・タンギング等も登場し、実に愉快な音楽だった。
各々の楽器がテーマを吹く時はその奏者が立ち上がったり、「反行カノン」ではお辞儀をし、「逆行カノン」では後ろを向いたりとビジュアル的にも皆さんサービス精神旺盛で、スタバの店内は終始笑いが絶えなかった。
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