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大阪クラシック 2009 《6日目》/北欧のチューバ協奏曲登場!

《第80公演》@オカムラ大阪ショールーム。野津臣貴博(のづみひきろ)さんのフルートを中心としたアンサンブル。ヴァイオリンの佐久間聡一さんはこの日1日だけで4公演に出演されたようだ。

  • マックス・レーガー/セレナーデ ニ長調(Fl, Vn, Vla)
  • ロッシーニ/フルート四重奏曲 第4番(Fl, Vn, Vla, Vc)
  • 秋元康、見岳章/川の流れのように(アンコール)

ロッシーニのにこんな作品があるなんて今回初めて知った。オペラのアリアのように伸びやかな歌が魅力的。野津さん、素敵な楽曲を紹介して下さってありがとう!

《第81公演》@関電ビルディング

地下鉄での移動に時間がかかり、これを聴けたのは途中から。邊見亜矢(フルート)、大槻桃子(ヴィオラ)、今尾淑代(ハープ)で、

  • ドビュッシー/フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
  • ビゼー/歌劇「カルメン」間奏曲(アンコール)

ドビュッシーは楽器の組み合わせが面白い。静寂の中に幻想性を秘めた作品。こういう編成のコンサートを聴ける機会は滅多にないので、大変貴重な体験をさせて頂いた。

《第84公演》@カフェ・ド・ラ・ペ

Oc11

榎田雅祥(フルート)、鈴木華重子(ピアノ)で、

  • C.P.E.バッハ/フルート・ソナタ ト長調「ハンブルク・ソナタ」
  • プーランク/フルート・ソナタ
  • タファネル/「優雅なインドの人々」による幻想曲
  • エネスコ/カンタービレとプレスト(アンコール)

榎田さんは「大阪クラシックは6日目に入り、もうヘトヘトです」と仰った。

プーランクは20世紀に生み出されたフルート・ソナタとの中でも最高傑作と評価されている。1957年にジャン=ピエール・ランパルのフルートと作曲家自身のピアノで初演された。魅力的旋律に満ち、僕も死ぬほど好き。「旅への誘い」を感じさせる叙情がある。生で聴けて本当に良かった。榎田さんは第2楽章が「シェルブールの雨傘」(1964年フランス映画)の主題曲に似ているんじゃないかと指摘された。

優雅なるインドの人々」は元々フランス・バロック期の作曲家ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764)のオペラ。それを有名なフルート奏者タファネル(1844-1908)が変奏曲にした。この曲は一度もレコーディングされたことがないそうで、神戸国際フルートコンクールで榎田さんが久しぶりに再会した恩師ウィリアム・ベネットにその理由を尋ねると「どう解釈すればいいのか解らない」と答えが返ってきたそうだ。つまりタファネルの時代様式で吹けばいいのか、バロックのスタイルで演奏すべきなのか判断に困るということらしい。榎田さんは「タファネルよりラモーの方が好き」だそうで、そちらの解釈に沿って演奏された。それまで譜めくりをしていた大フィルの中村さんがタンバリンを担当。

《第85公演》@ザ・シンフォニーホール

Oc12

井上登紀(ピッコロ&フルート)、川波浩一(チューバ)、浅川和宏(オーボエ)、長原幸太(ヴァイオリン)、篠崎 孝(ピッコロ・トランペット)のソロで、

  • ヴィヴァルディ/ピッコロ協奏曲
  • プラウ/チューバと弦楽のための協奏曲
  • J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲 第2番

コンサートマスターはヴィヴァルディが佐久間さん、2曲目以降は長原さん。

ヴィヴァルディは井上さんの見事なテクニックを堪能。どこで息継ぎしているのか分からないくらい自然に音楽が流れる。特に第2楽章がとても美しい。けだし名曲。

アリルド・プラウ(Arild Plau,1920-2005)はノルウェーの作曲家。チューバ協奏曲は1990年に発表された。第1楽章《プロローグ》は内省的で心に響く。ソロVn.とチューバの対話が印象的。第2楽章《カンツォーネ》は懐かしい想い出を回顧するかのような音楽。第3楽章《フィナーレ》にはおどけたユーモアがある。現代の作品ながら小難しいところが少しもなく、この曲は大きな収穫だった。川浪さんも好演。是非また聴きたい。

大バッハは最早、古楽器演奏の専売特許の感があり、モダン楽器で聴く意義を僕は余り感じない。それでも合奏協奏曲的ダイナミックな味わいのあるこの曲は、モダンでもそこそこ愉しめた。

チェンバロを担当した大植英次さんからこの日、大阪クラシックの来場者数が4万人を超えたとの報告があった。

さて次回はいよいよ最終日、感動のフィナーレの模様を詳しくお届けする。

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コメント

チューバ協奏曲、良かったですね。掘り出し物の佳曲に出会えるのも、この大阪クラシックの醍醐味。

iTuneでダウンロードして、何回も繰り返して聴いてます(笑)。

投稿: ぐすたふ | 2009年9月 8日 (火) 21時02分

ぐすたふさんの仰る通りですね。

大阪シンフォニカーの定期と比較すると大フィル定期の曲目は余りにもオーソドックスで、些か面白味に欠けます。その分、大阪クラシックは珍曲に出会えるという愉しみがあります。

投稿: 雅哉 | 2009年9月 8日 (火) 21時12分

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