お笑い怪談噺の夕べ「ホンモノのユ~レイも出まぁ~す!」
天満天神繁昌亭にて二日間にわたり怪談噺を聴く。
- 笑福亭たま/ホスピタル(一日目)ベルゼバブの蠅(二日目)
- 林家染雀/腕喰い(一日目)足上がり(二日目)
- 桂 米左/猫の忠信(一日目)応挙の幽霊(二日目)
- 旭堂南鱗/応挙と幽霊の花魁(一日目)生首の碁盤(二日目)
- 笑福亭福笑/真田山慕情(一日目)備後屋敷(二日目)
たまさんの新作「ベルゼバブの蠅」筒井康隆的な前半はすこぶる面白いのだが、後半に違和感が残る。僕は岡山出身なので言うけれど、”岡山の山奥”に洋館はないのだが……。
米左さんは師匠である米朝さん譲りの端正な芸で聴衆を魅了した。
新作を掛けた福笑さんのくだけた、ざっくばらんな芸風も魅力的。余り上下(かみしも)を振らないスタイルもユニーク。噺の途中で場内が真っ暗になり、染雀さん演じる幽霊が客席に乱入。冷たいこんにゃくを客の首筋に押し付け、あちらこちらで悲鳴が上がる。でも後からちゃんとだし・醤油を付けて、そのこんにゃくはプレゼント。実に愉しい企画である。日本舞踊の素養があるだけに、染雀さんの所作、立ち姿が美しかった。
| 固定リンク | 0
「古典芸能に遊ぶ」カテゴリの記事
- 柳家喬太郎 なにわ独演会 2021(2021.10.01)
- 柳家喬太郎独演会@兵庫芸文 2021(2021.07.30)
- 「らくだ」笑福亭鶴瓶落語会 2021 @兵庫芸文(2021.02.07)
- 柳家喬太郎 なにわ独演会 〈第三回〉(2020.10.07)
- 新型コロナウィルスと”浮草稼業“(2020.02.28)
コメント