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大阪クラシック2009/大フィルがバロック楽器??これは絶対、聴き逃せない!

大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督・大植英次さんがプロデュースする大阪クラシックは今年で4年目を迎える。

大阪クラシック2009で何といっても一番注目されるのは8月31日、大阪市中央公会堂で行われる第29公演であろう。今年のテーマはBで、この公演は"Baroquers"とタイトルが付いている。

曲目は、

  • ヘンデル/コンチェルト
  • ペルゴレージ/フルート協奏曲
  • ラモー/コンセール 第3番

演奏者は以下の面々。

  • フルート:榎田雅祥
  • ヴァイオリン:長原幸太、今城朋子
  • ヴィオラ:上野博孝、吉田陽子
  • チェロ:石田聖子
  • コントラバス:池内修二
  • チェンバロ:秋山裕子

これのどこが特別なのかというと、こちらを見てほしい→大阪フィルのブログ

公式ブログに「本番はバロック楽器を使っての演奏になるようです」と書かれている。つまり、フルートは現在の銀製ではなく、木製のフラウト・トラヴェルソが使用され、弦は20世紀後半になって普及したスチール弦ではなく、羊の腸を縒って作るガット弦が張られるということ。演奏スタイルも装飾音以外はヴィブラートを極力排したものとなるだろう。

これは大フィルの歴史はじまって以来の画期的事件である。既にチケットは発売中。しかも、たった500円。詳細はこちら。ちなみにコンサートマスターである長原幸太さんのソロ・リサイタル(第14公演)は即日完売した。だから同じ長原さんが出演するこの第29公演も何時売り切れるか分からない。興味がある人は急げ!

なお、榎田雅祥さんはフラウト・トラヴェルソの名手である。榎田さんが吹くバロック・フルートを聴いた時の感想は下記。

そしてヴィオラを担当する上野博孝さんはバロック・ヴァイオリンの巨匠サイモン・スタンデイジに師事しており、嘗てテレマン・アンサンブルのコンサートマスターだった人。昨年は延原武春/テレマン室内管弦楽団が挑戦した、日本初となる古楽器によるベートーヴェン・チクルスにも参加された(当時僕が書いたレビューはこちら。この演奏会が高く評価され、延原さんは「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」を受賞。最近ライヴCDも発売された)。だから古楽奏法には熟知されている。この二人が主軸となって本番に向け中身を練り上げていくことになるのだろう。

そしてこの経験はきっと9月25日に兵庫芸文で延原武春さんが初めて大フィルの指揮台に立つ演奏会へと繋がっていくに違いない。その曲目は、

  • J.S.バッハ/管弦楽組曲 第3番
  • ベートーヴェン/交響曲 第1番
  • ブラームス/交響曲 第1番

延原さんによると本当はバッハも管弦楽組曲 第1番を演奏し、全て《》に揃えたかったが、大フィル側からの強い希望で第3番になったとこのこと。なぜならあの有名な「G線上のアリア」があるから(まあクラシック音楽も興行だから、致し方ないことなのかも)。また、ブラームスのシンフォニーでは、従来の第2楽章(改訂稿)ではなく、初稿の楽譜が用いられるそうだ。これは興味津々である。

延原さんと取り組む《バロック~古典派》音楽で、大フィルは果たして変貌を遂げるられるのか?古楽奏法に基づく演奏がどこまで出来るのか?そのことが今、問われようとしている。9月の兵庫芸文も聴き逃せない。

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