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2009年8月21日 (金)

桂吉弥の新お仕事です in 繁昌亭(8/20)

天満天神繁昌亭で桂 吉弥さんの落語会。

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演目は、

  • さん都/二人癖
  • 吉 弥/天王寺詣り
  • まん我/恐妻(「船弁慶」前半部)
  • 吉  弥/親子茶屋

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天王寺詣り」は雀三郎さんに稽古をつけて貰ったのだとか。決して面白いネタではないが、吉弥さんはこの噺の持つ雰囲気が味があって好きなのだそう。僕が「天王寺詣り」を聴くのはこれが5人目なのだが、思い入れがあるせいか熱がこもっていて、彼の高座が一番良かった。

親子茶屋」は今年の4月7日、東京・紀伊国屋サザンシアターの「柳家三三、桂吉弥ふたり会」でネタ下ろしされたもの。恐らく大阪では初披露なのでは?これは米團治さんから稽古を受けたそう。僕は過去に春團治さんや文太さんの「親子茶屋」を聴いていて、それらと比較すると優等生的というかピントがボケた印象を受け、途中ウトウト眠たくなった。

ここ一年半くらい吉弥さんを集中的に聴いてきた。最近漸く分かってきたのは、繁昌亭大賞を受賞したとはいえ彼は今年11月で入門15年目を迎える若手であり、まだまだ発展途上だということ。考えてみたら当たり前のことなのだけれど。

吉弥さんのやり慣れたネタ、例えば「ちりとてちん」「七段目」「高津の富」「くっしゃみ講釈」などでは空恐ろしいくらいの実力を発揮し、圧巻の高座を聴かせてくれるのだけれど、ネタ下ろししたばかりの噺ではそれ程でもなかったりする。つまりムラがあるのだ。だから今から10年後、あるいは20年後に彼の「親子茶屋」を聴いたらきっと今とはぜんぜん違ったものになっていることだろう。その日を愉しみに待ちたいと想う。

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上の写真は終演後、お見送りに出てきた吉弥さんを取り囲む聴衆の群れである。

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