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2009年7月17日 (金)

バッハ・コレギウム・ジャパン《一夜のヘンデル・フェスティバル!》

兵庫県立芸術文化センター小ホールで鈴木秀明/バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)によるオール・ヘンデル・プログラムを聴いた。今年はヘンデル没後250年である。

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以前、BCJの演奏で聴いたヘンデルの感想は下記。

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今回のプログラムは、

  • 合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴〜音楽の力」
  • 詩編《しもべらよ、主をたたえよ
  • オルガン協奏曲 ト短調
  • 詩編《主は、わが主に言いたまいぬ

オルガン協奏曲の独奏は鈴木雅明さん。今回、鍵盤奏者としての鈴木(兄)の演奏を初めて聴いたが、ミス・タッチが結構あるし、指がもたつきイン・テンポで弾けていない場面も散見された。これなら昨年聴いたトン・コープマンの方がよっぽど上手いなと想った。

ソプラノ独唱は松井亜希さん、彼女およびBCJの合唱はまことに美しく、ウットリ聴き惚れた。

しもべらよ、主をたたえよ》(ラウダーテ・プエリ・ドミヌム)は作曲された地イタリアの陽光が燦々と降り注ぐような明るさ、朗らかさがある。また《主は、わが主に言いたまいぬ》(ディクスィト・ドミヌス)はグレゴリオ聖歌が取り入れられ対位法を駆使した、とても劇的な傑作。有名な「メサイア」よりも、僕は断然この2曲の方が好きだ。

指揮者としての鈴木(兄)には全く文句なし。バロック・チェリストである鈴木秀美(弟)らが弾く管弦楽も鉄壁のアンサンブルで、歯切れよく生き生きしたヘンデルを聴かせてくれた。

楽器の配置は客席から見て左→右へ、Vn,Va,Vc,Cb,そして木管(オーボエ、ファゴット)という順で、対向配置でないのが興味深かった。

今回の評価としてはオルガン協奏曲が40点、他の3曲が100点満点で、総合点は(100×3+40)÷4=85点といったところだろうか。

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