あやめ・小染・鶴笑/新世界ネタ下ろし売り市場!
動楽亭で桂あやめさんと林家小染さんの会。

会の名前は「ネタ下ろし」と「卸売市場」をかけたもの。これが第1回目となる。入りは40人くらいだった。
今回のゲストはパペット落語で有名な笑福亭鶴笑さん。小染さんによると、鶴笑さんが使用するパペットは全て自分で手縫いしたものだそうだ。何と器用な!
- 桂さろめ/犬の目
- 桂あやめ/危険な女たち (あやめ 作)
- 林家小染/算段の平兵衛
- 笑福亭鶴笑/彦八出世物語 (大道芸!?)
- 桂あやめ/猿後家
二番太鼓のお囃子で、笛の音が掠れて殆ど鳴っていない。場内から笑いが起こる。
そして開口一番、(あやめさんの一番弟子)さろめさんが登場。「みなさんもお気付きでしょうが、笛は私が吹きました。全員ネタ下ろしの会ということで、笛も初物です」と。
ちなみに落語会での笛は通常噺家が担当するが、今まで僕が「この人は名手だなぁ」と感心したのは桂 米左さんと月亭八天さんである。
さろめさんは江戸弁での口演。山形県出身ということで、彼女にとってどういう形がもっとも相応しいのか現在、模索中であるとあやめさんの弁(初高座は関西弁で「東の旅・発端」だった)。今回は笑福亭生喬さんが上方の噺を逐一、関東の言葉に翻訳して彼女に口伝したという。
「危険な女たち」は24-5年前のディスコ全盛期にあやめさんが創作した噺。ちゃんと現代に合うようアレンジが施されていて、すこぶる面白かった。
またマクラで、バブル時代だったその頃に寺社建築「金剛組」の宴会で司会のアルバイトをされたエピソードを話されたのだが、なんとここは創業が千四百年前で四天王寺を建築したとか!日本最古かつ世界最古の企業らしい。そんな会社が存在するなんて、正に関西ならではであろう。
朝ドラ「ちりとてちん」にも登場した「算段の平兵衛」を生で聴いたのはこれが初めて。この噺を現代に蘇られた桂 米朝さんの高座をDVDで観たことはある。主人公が実に悪い男で、それを魅力的に演じ、笑いを取るのは大変難しい。小染さんは巧みにこなし、主人公の嫌らしさを感じさせない、むしろ好感の持てる人物に仕立て上げた。
鶴笑さんもネタ下ろし。先ずは座布団に座り、旦さんと丁稚・定吉との会話から始まる。そこへ表に大道芸人登場。一旦楽屋に引っ込み、道具を携え再び舞台へ。ここからユニークな鶴笑ワールドが展開される。客席から輪投げをしてもらい、首で受ける。紙切りをしてその輪をくぐり、ワイヤーハンガーもくぐり抜ける。さらにイギリスの刑務所で使用されているという拘束服を着てお客にしっかり縛ってもらい、そこからの脱出にも見事成功。やがてこの大道芸人は噺家に転向し、米沢彦八という名で大成功を収めたとさ。 <んな、あほな!
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