月亭八方・立川志の輔/朝日東西名人会
シアター・ドラマシティでの落語会。
- 三遊亭王楽/やかん
- 桂 文三/宿替え
- 立川志の輔/三方一両損
- 笑福亭三喬/転宅
- 月亭 八方/大丸屋騒動
「宿替え」は引っ越し先に到着したあたりから。文三さんは軽やかな口調で調子よく《徳さん》を演じ、お見事。
僕は志の輔さんの思わせぶりな「間」が大嫌いだけれど、今回はあの人情を押し売りする新作落語ではなく、そここそ愉しめた。特にマクラの小話連発は想わず笑ってしまった。それから、怒りとか哀しみは他者と共感(共鳴)しやすいが、笑いは千差万別で、隣の人が笑っていても何が可笑しいんだかさっぱり理解出来ないということがあるという話にも、うんうんと頷けるものがあった。「悲劇」よりも「喜劇」の方が、実は難しいのである。
三喬さんは十八番の泥棒噺。しかも上方では演じる人が殆どいなくなったという珍しいもの。三喬さんの巧みな話術で聴くと十分面白いのだが……。
「大丸屋騒動」は江戸時代に京都で実際起こった殺人事件を元に、講釈・歌舞伎にも取り入れられた後に落語になった噺だそうだ。笑いが少なく陰惨な内容だが、八方さんは緊張と緩和をバランス良く配しながら、一瞬たりとも聴衆を飽きさせることなく演じ切った。是非今度は八方さんが最も得意とされていると耳にする「算段の平兵衛」を聴いてみたい。
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