TOR I I 寄席《落語と長唄のコラボレーション!》
千日前TOR I I HALLにて。
- 桂 米市/東の旅・発端
- 桂まん我/猿後家
- 月亭八方/稽古屋
- 八方・米團治・今藤政之祐/座談「長唄の魅力」
- 唄・今藤政之祐、三味線・松永和寿三郎/長唄「たぬき」
- 桂米團治/小倉船
今回、最も注目されたのは米市さん。米團治さんの一番弟子で、これが初舞台となる。やはり初々しいというか新鮮な印象を受けた。途中、2度ほどネタが抜け(台詞を忘れ)舞台袖から助太刀の小声が掛かることがあったが、それも御愛嬌。横で聴いている米團治さんは胃が痛かったろうが、観客もハラハラしながら緊張の面持ちだった。こういうスリリングな体験もまた一興である。活舌(歯切れ)が悪いとか、ハメモノ(三味線や太鼓)が入ると声が小さくて掻き消されてしまうとか色々課題は残ったが、まだまだ噺家人生始まったばかり。挫けず頑張って下さい!
なお、次回7月1日のTOR I I 寄席では米團治さんの二番弟子・團治郎さんが初舞台を踏むそうだ。
長唄の今藤政之祐さんはなんと、八方さんの娘婿だそう。市川團十郎一門によるパリ・オペラ座歌舞伎公演で演奏された時には八方さんもわざわざそれを観に行かれたとか。
打楽器的な奏法も用いられる三味線はとても迫力があった。そして唄や踊りを含めた八方さんの上手さ、米團治さんの華やかさで、とても愉しい会となった。「小倉船」は初めて聴いたののだが、人間が巨大フラスコに入り海中に潜ったり、竜宮まで出てきてそこに浦島太郎が現れ、大立ち回りを演じて歌舞伎のパロディになったりと、兎に角けったいな噺で驚いた。
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