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2009年6月 4日 (木)

重力ピエロ

評価:B

梅田ガーデンシネマで鑑賞。何だか、やたらと若い女性客が目立った。僕はよく知らなかったが、この映画に出演している岡田将生はイケメンとして相当な人気らしい。映画公式サイトはこちら

20090603180721

「春が2階から落ちてきた……」という台詞と共に、ハラハラと舞い落ちる桜の花びらを下から仰角で捕らえた印象的なショットで映画は始まる。

森淳一監督作品は金城一紀原作「恋愛小説」(04,WOWOW)がとても好きだったが、今回も丁寧な作りで好感を覚えた。

原作者の伊坂幸太郎論は以前、映画「フィッシュストーリー」のレビューに書いた。伊坂くんは確かに優れた作家だが、最近の彼は自らの才能に溺れ、その壮言大語の作風(「魔王」、「終末のフール」、「ゴールデンスランバー」)に最早僕はついていけない。その点この「重力ピエロ」は彼がまだ身の丈にあった小説を書いていた頃の作品なので、素直に受け止められた。巧みな伏線と緻密な構成でミステリーとして見応えがあるし、最後に明かされる真相も、生きることの哀しみが滲み出し胸を打つ。伊坂作品の映画化の中では「アヒルと鴨のコインロッカー」と肩を並べる秀作と言えるだろう。

僕は仙台を舞台にケネディ暗殺とオズワルド冤罪事件を再現した「ゴールデンスランバー」(「このミステリーがすごい!」2009年版 第1位)をバカミスだと信じて疑わないが、堺雅人、竹内結子、香川照之、相武紗季らが出演し、現在仙台市を中心に撮影中の映画版が完成したら、結局そそくさと映画館に足を運んじゃうんだろうなぁ……。

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