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2009年5月15日 (金)

京都・伏見/夢の通い路

京都の伏見を旅した。

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伏見稲荷の千本鳥居である。ここはハリウッド映画「SAYURI」(監督:ロブ・マーシャル、アカデミー賞では撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞受賞)のロケ地としても有名。

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チャン・ツィイーの少女時代を演じた大後寿々花がこの中を駆け抜ける!

Geisha

ロブ・マーシャル監督といえば、今年の年末に北米公開されるミュージカル映画「ナイン」の予告編がついに解禁→こちらをご覧あれ。こ、こりゃあ凄い!!もう大興奮である。来年のアカデミー賞で最多部門を制覇する可能性は極めて高い。特に衣装デザイン賞は100%間違いなし。

閑話休題。

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ここは神社だから狐も沢山いて、巻物や玉などを口々に咥えている。神秘的雰囲気が漂う。

ついでに足を伸ばし、東福寺へ。

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楓(かえで)の緑が風に揺れて海のようにうねり、目に眩しい。閑静で本当に素敵なお寺だ。

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伏見に戻り、酒蔵を巡ったり川辺を散策したりして、ゆったりとした時を過ごす。

この街は落語「三十石(さんじっこく) 夢の通い路」にも登場。今でも三十石舟や十石舟が川を行き交っている。

落語の方は桂枝雀さんのDVD(枝雀落語大全 第七集)をお勧めしたい。夢か現(うつつ)か、次第に境界が曖昧になってくる幻想的で圧巻の高座である。

Yomeno

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コメント

SAYURI、見なかったんです。原作とは分けて考えたほうがいいという話だったので。そうですか、伏見で撮影したんですね。ビデオで見てみます。

私はサラリーマンですけど、我が家は代々商売をしていたので、商売繁盛の神様として、南大阪に住んでいるにもかかわらず、伏見稲荷は代々信心していて、子供のころから祖父母に手を引かれて何度もお参りしました。ここだけは教徒でも自分の庭ぐらいよくわかります。両親にも見せたら喜ぶでしょうね。

ちょうど、昨日(14日)、両親が毎月のお参りに行ったところでした。私も今週はじめに行くつもりでいたのですが、あまりの蒸し暑さにちょっとげんなりして、またの機会にしました。雅哉さんとはニアミスが多いようで・・・。

「ナイン」、楽しみですね。「オペラ座の怪人」がヒットしたからか、このごろはまたミュージカル映画が増えてきて、ミュージカルファンとしてはうれしい限りです。

投稿: ぽんぽこやま | 2009年5月15日 (金) 20時36分

ぽんぽこやまさん、お断りしておかなければいけないのは「SAYURI」は伏見の場面以外は、殆ど日本でロケを行っていないということです。映画の大半はスタジオで撮影されています。つまりこの映画は日本を描いたものではなく、ファンタジーとしての《ジパング》が舞台と考えるべきでしょう。そうすれば、「え〜っ!こんなの日本じゃないよ」といった違和感を感じることなく映画を愉しめると想います。ロブ・マーシャルの演出もそのコンセプトに沿ったものになっているのです。

投稿: 雅哉 | 2009年5月16日 (土) 00時24分

はい、承知しています。ハリウッドに大掛かりなセットを作ったんですよね。原作は日本の舞妓・芸妓の世界をきちんと取材して書いた本らしいですが、映画は実在の日本というより、「アメリカ人から見たJAPAN」というものだと聞いていたので、ちょっと思っていたのとは違うなと思ったので見なかったんです。

でも、伏見でロケしたのなら、一見の価値はあったかな。

投稿: ぽんぽこやま | 2009年5月16日 (土) 02時15分

これは僕の想像ですが、ロブ・マーシャルは伏見ロケに参加すらしていないかも知れません。second unit director(第2撮影班の監督)が演出したのではないかと考えています。

投稿: 雅哉 | 2009年5月16日 (土) 07時36分

この映画では「ファンタジーとしての『ジパング』」とか、「アメリカ人からみたJAPAN」なんでしょうけど、「ラスト・サムライ」とか「硫黄島からの手紙」、また少し古いところでは「ヒマラヤ杉に降る雪」といった作品に出てくる「日本」、以前よりはずいぶんましになりましたけど、やはり微妙な違和感が残りますね。

「ラストサムライ」でも、村の入り口に鳥居が立っていたりとか、アメリカ人的には神社の結界の意味があるということではなくて、シンボリック的な門に過ぎないのかと思いますが、俳優やスタッフにも日本人が入っているわけで、もう少し何とかならないものか、意見を言っても、アメリカ人からみてわかりやすい「日本」という意味で使われるのか、そのあたりは堂なんでしょうね。

「サユリ」についてはもう割り切って見るというのが正解でしょうけど。

昔、「M・バタフライ」という舞台がありましたが(後に映画になりましたね)、ニューヨークの初演では着物の着方がものすごく変でした。後に劇団四季が上演したときには当然、きちんとした着付けがされていました。面白かったのは、その後ロンドンで見たときには、きちんとした着物の着付けになっていたという点ですね。

投稿: ぽんぽこやま | 2009年5月17日 (日) 14時48分

「サユリ」をレンタルして見た上で、ちょうど今週月曜日に伏見にも行きました。

「サユリ」はおっしゃるとおり、キモノの着つけといい、「ジパング」ですね。実在の日本とはいえないし、割り切ってみるしかない。

伏見稲荷は平日いつ行っても結構外国人観光客が多いです。鳥居がズラーッと並んでいるのは、外国人から見てわかりやすいというかフォトジェニックなんでしょうね。映画ではほんの短いシーンで使われただけですが、この神社がロケ地に使われたのもそういう理由のような気がします。鳥居をくぐってお寺参りですか、そうですか、と突っ込みたくなるシーンですが。

投稿: ぽんぽこやま | 2009年5月20日 (水) 15時02分

映画「SAYURI」(原題"Memoirs of a Geisha")公開時に僕が書いたレビューを見つけました。こちらです。

伏見稲荷に僕が往った日も沢山の外国人を見かけました。驚いたことに中にはレンタサイクルで来ている人もいました。「一体どこからやってきたの!?」…市街地からだとすると凄い根性ですね。

最後に、伏見と"Memoirs of a Geisha"について英語で書かれたサイトをご紹介しておきましょう。こちらです。

投稿: 雅哉 | 2009年5月21日 (木) 00時04分

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