小曽根真 presents No Name Horses
サンケイホールブリーゼで、ジャズ・ピアニスト小曽根真さん率いるビッグバンド、No Name Horsesを聴いた。
No Name Horsesは、小曽根さんがプロデュースした伊藤君子(Vo)のアルバムのレコーディングのために2004年に結成された。このハイ・クオリティなサウンドに手ごたえを感じた小曽根さんは継続して活動することに決め、以後1年に1回のペースでツアーを行っている。
トランペット4、トロンボーン3、サクソフォン5、それにベース、ドラムス、ピアノ各1という編成。サクソフォン奏者によるフルートおよびクラリネットへの持ち替えあり。
曲目は(順不同)、
- Toi & Moi(小曽根真)
- Midnight Call(三木俊雄)
- You Always Come Late(小曽根真)
- Three Wishes(小曽根真)
- You are not Alone(小曽根真)
- Carney (Rick Henderson)
- She(シャルル・アズナブール、ピアノ・ソロ)
- No Siesta(小曽根真)
- Cave Walk(小曽根真)
- Three Wishes(小曽根真)
- No Strings Attached(小曽根真)
5月にリリース予定のアルバム「Jungle」からも2曲、カラフルなラテン・ナンバーが披露された。
Sheは昨年2月、大阪フィルハーモニー交響楽団定期演奏会に小曽根さんが客演したときにアンコールで聴いた。
また大阪クラシック2008ではこんな素敵な出来事もあった。
小曽根さんは高校生の時、旧サンケイホールで秋吉敏子 with ビッグバンドの演奏を聴いて、「何時か自分もこんなバンドをやってみたい」と思われたそうだ。
No Name Horsesのメンバーは、各々がリーダーとして活躍している世界的ミュージシャン揃い。ホーンが唸り、ゴージャスな音色で聴き応えあり。全員のソロがフィーチャーされていたが、皆べらぼうに上手い。日本最高峰のビッグバンドであることは間違いない。
神戸出身の小曽根さんによる関西弁を交えたMCもとても面白い。ある意味、淀工の丸谷明夫先生と似た資質を感じた。この人柄のよさで優秀な音楽家たちが彼のもとに集結したのだろうな、と納得がいった。
また、トロンボーン奏者による《アフリカ象とインド象の鳴き声》というパフォーマンスもとても愉快だった。
No Name Horsesは来る7/2(木)~4(土)に、ビルボードライブ大阪(06-6342-7722)でもステージが予定されているそうである。
記事関連blog紹介:同じコンサートを聴かれた方の感想
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コメント
>アフリカ象とインド象の鳴き声
中川英二郎さん!飄々とした雰囲気にだまされましたね!
それと最後、エリックさんのトランペットのあの何て言うのでしょう、ピッチベントですか?
あんな高音を出すには凄いスピードで息を吹き込まないといけない?
しかも連続的に・・・凄いパワーですよね。
エレクトーンならペダルで簡単に一気に出来ちゃうのですが。
投稿: jupiter | 2009年3月21日 (土) 21時29分
jupiterさん、コメントありがとうございます。
トランペットは4人とも凄いテクニシャンでしたね。在阪オケの奏者もあれくらい吹ければ、普段から安心して聴けるのですが……。
投稿: 雅哉 | 2009年3月21日 (土) 23時20分
初めまして。
私もこのライブを見に行ってました!
素晴らしい演奏でしたよね
あれから3日経っていますが、まだまだ
余韻があるほどですo(*^▽^*)o
7月のビルボード♪が今から楽しみです!
投稿: さくらんぼ | 2009年3月22日 (日) 19時19分
さくらんぼさん、コメントありがとうございます。ビルボード・ライブ、楽しんできて下さい。
投稿: 雅哉 | 2009年3月23日 (月) 00時17分