五代目 桂文枝一門会/二日目
前日に引き続き、天満天神繁昌亭で桂文枝一門会・二日目を聴いた。
- 三弥/隣の桜
- かい枝/英語落語 Eye Doctor(犬の目)
- 小軽/鷺取り
- きん枝/お文さん
- 文昇/狸さい
- 楽珍/色事根問・徳之島編
- 文太/幾代餅
半年間アメリカ横断武者修行をされ、練り上げられたかい枝さんの英語落語はさすがだった。中学生程度でも理解出来る平易な英語を使いながら、途中関西弁を交えるタイミングも絶妙。大いに受けていた。
小軽さんは滑舌が悪く、リズムに乗れず聴いていてダレた。
きん枝さんは気っ風がよくて大阪人らしい喋り口調で、聴き応えがあった。
そしてトリできっちり締めたのが名人・文太師。あちらこちらから「ヨッ、待ってました!」とかけ声が掛かった。昨年の追善落語会では持ち時間が短くマクラなしでいきなり「七段目」に入ったが、今回は本編前にたっぷり愉しい小話も聴けた。文太さんの「幾代餅」を聴くのは今回2回目なのだが、その飄々とした語り口は何度聴いても味があって素晴らしい。落語の醍醐味を堪能した。
僕の隣に座っていた若い男女3人組はどうやらこれが寄席初体験らしく、きん枝さんの噺が終わると「ねえねえ、御寮人(ごりょんさん)さんて誰?」とか、楽珍さんのサゲ《穴を隠すには、秋葉はんのお札を貼っときなはれ》(落語「牛ほめ」に登場)に対しては「え、どういうこと??意味分かんねぇ」とかちんぷんかんぷんだったようなのだが、文太さんの噺には「最後はとっても面白かったね」と満足して帰って行った。
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