二代目桂春蝶十七回忌追善落語会
今年桂春菜さんが父親の名跡・春蝶を襲名するということで、二代目を偲ぶ落語会が天満天神繁昌亭で開催された(夜席)。会場は補助席や立ち見も出る大盛況。
- 桂壱之輔/ぜんざい公社
- 桂 春菜/悋気の独楽
- 桂 一蝶/植木屋娘
- 桂 ざこば/みかん屋
- 座談会
- 桂春團治/親子茶屋
壱之輔さんのネタは春蝶→(兄弟弟子の)春之輔→(その弟子の)壱之輔というルートで伝授されたそう。一度、春菜さんの演じる 「ぜんざい公社」を聴いたことがあるが、壱之輔さんが喋るリズムの方が心地よくて面白かった。リーマン・ショックとか時事問題を上手くはめ込んでいるところにも感心した。
春蝶の直弟子・一蝶さんは噺に登場する父親の描き方が上手く、その人柄の良さが光った。
ざこばさんはいつもの豪快な語り口で聴き応えたっぷり。今回の会で一番笑いを取っていたのではないだろうか?「みかん屋」はかつてざこばさんが春蝶に教えたネタで、その交換として「ぜんざい公社」の稽古をして貰ったとのこと。
春團治さんは名人芸の極み。しゅっとした佇まい、すとんと落とす羽織の脱ぎ方の鮮やかさ、日本舞踊の柔らかく滑らかな所作の美しさ。そして道楽者の若旦那を描くときの無垢な笑顔がなんと魅力的なことか!さすが大看板。文句のつけようが御座いませぬ。
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