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2009年2月21日 (土)

今年もやります!第81回アカデミー賞大予想

いよいよ米アカデミー賞授賞式が現地では2月22日、日本時間で23日に開催される。

今年一番愉しみなのは唄って踊れる司会者、そして《世界一セクシーな男》ヒュー・ジャックマンの登場である。

授賞式のエグゼクティブ・プロデューサーがミュージカル映画「ドリーム・ガールズ」の監督ビル・コンドンで、ジャックマンはオープニングの演出を 「ムーラン・ルージュ」「オーストラリア」の監督バズ・ラーマンに依頼した。またニューヨーク・タイムズの報道によると「モダン・ミリー」でトニー賞を受賞したロブ・アシュフォードが振付を担当するそうだ。どうやらビヨンセ(「ドリーム・ガールズ」)も唄うらしい。

さあ、"You ain't heard nothin' yet !"「お楽しみはこれからだ!」(初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」より)

では、今年の受賞予想である。

作品賞:スラムドッグ$ミリオネア
監督賞:ダニー・ボイル
    「スラムドッグ$ミリオネア」

主演女優賞:ケイト・ウィンスレット
   「愛を読むひと」

主演男優賞:ショーン・ペン
   「ミルク」

助演女優賞:ペネロペ・クルス
   「それでも恋するバルセロナ」

助演男優賞:ヒース・レジャー
   「ダークナイト」

脚本賞:「ミルク」
脚色賞:スラムドッグ$ミリオネア
撮影賞:スラムドッグ$ミリオネア
編集賞:スラムドッグ$ミリオネア
美術賞:ベンジャミン・バトン/数奇な人生
衣装デザイン賞:「ある公爵夫人の生涯」
メイクアップ賞:ベンジャミン・バトン/数奇な人生
作曲賞:スラムドッグ$ミリオネア
歌曲賞:スラムドッグ$ミリオネア」から
   “Jai Ho”
(→試聴はこちら。これは名曲!!)
録音賞(Sound Mixing):ダークナイト」 
音響編集賞(Sound Editing):「WALL・E/ウォーリー」
視覚効果賞:ベンジャミン・バトン/数奇な人生
外国語映画賞:おくりびと
長編アニメーション映画賞:「WALL・E/ウォーリー」
短編アニメーション賞:「つみきのいえ」(La Maison en Petits Cubes)
長編ドキュメンタリー賞:“Man on Wire”
短編ドキュメンタリー、短編実写賞は全く分からないので棄権する。

ヒース・レジャーが死後オスカーを受賞できるかどうか、その可能性については昨年8月「ダークナイト」公開時のレビューで既に考察した。

今年は主要部門での波乱は殆どないだろうと考えているが、一番読めないのは主演男優賞。ショーン・ペンの確率が高いのは確かだが、彼は既に「ミス ティック・リバー」(2003)で受賞している。そういう意味では見事にカムバックを果たしたミッキー・ローク(「レスラー」)という線も捨てがたい。

「WALL・E/ウォーリー」のレビューでは長編アニメーション部門受賞は120%確実と自信たっぷりに書いたが、先日発表されたアニー賞では「ウォーリー」が全滅で、な、なんと「カンフー・パンダ」が11部門総なめという大番狂わせがあり、雲行きが些か怪しくなってきた。

音響編集賞(Sound Editing)の予想を「ウォーリー」にしたのはベン・バートに敬意を表して。ベンは「スター・ウォーズ」エピソード4(1977)からシリーズ全作を担当している伝説的サウンド・デザイナー。R2-D2の声を創造したのは彼の功績である。

外国語映画賞で一番下馬評が高いのはイスラエル代表のアニメーション「戦場でワルツを」。カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した「クラス」(フランス)も超強力な対抗馬である。しかし僕は実際観た作品の力を信じて、敢えて「おくりびと」としておく。これは日本人としての矜持である。短編アニメ部門も同様の理由による。

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