祝!「おくりびと」アカデミー外国語映画賞ノミネート
第81回アカデミー賞ノミネートの発表があり日本映画「おくりびと」が外国語映画賞部門に選出された。
日本映画がノミネートされるのは2003年の「たそがれ清兵衛」以来。これが15回目となる(一部新聞報道では12作品目と書かれているが、それは「外国語映画賞」という名称に変わった1956年以降から計算しているのであり、僕は「名誉賞」と呼ばれていた1950年から数えている)。過去の受賞は「羅生門」(1951)「地獄門」(1954)「宮本武蔵」(1955)の3回。黒沢 明監督の「デルス・ウザーラ」(1975)も受賞しているが、これはソビエト連邦からの出品である。
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お隣の韓国は有史以来、アカデミー外国語映画賞に一度もノミネートされたことがないという記録が続いている。台湾は「ウエディング・バンケット」(1993)と「恋人たちの食卓」(1994)でノミネートされ、「グリーン・デスティニー」(2000)で見事受賞した(全て「ラスト、コーション」のアン・リー監督)。香港は「紅夢」(1991)と「さらば、我が愛/覇王別姫」(1993)、中国は「菊豆(ちゅいとう)」(1990)と「HERO/英雄」(2002)でノミネートされている。ちなみに「紅夢」「菊豆」「HERO」は北京オリンピックを演出したチャン・イーモウ監督作品である。
閑話休題。今回のノミネート発表でとても残念だったのは「ダークナイト」が作品賞および監督賞に食い込めなかったこと。まあ、ジョーカーを演じた故ヒース・レジャーの受賞は鉄板なので、それで良いのだが。それからゴールデン・グローブ賞で主演&助演のダブル受賞したケイト・ウィンスレットがアカデミー賞では主演しかノミネートされなかったので、どうやら助演女優賞の行方はペネロペ・クルス(「それでも恋するバルセロナ」)で決まりのようだ。行け行け、ペネロペ!オスカー獲ってトム・クルーズを見返してやれ!
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