« 涼風真世、武田真治 IN 《東宝エリザベート》 | トップページ | ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー »

2009年1月29日 (木)

メリル・ストリープを讃えて

1月25日に全米映画俳優組合(Screen Actors Guild , SAG)賞の発表があった。主演女優賞に輝いたのは「ダウト〜あるカトリック学校で〜」のメリル・ストリープ。

彼女はSAGのトロフィーを受け取り、こうスピーチした。

「もはや私にとって受賞は何の意味も持たないけれど、今日は本当に幸せ」

僕は痺れた。こんなこと言えるのは世界でただ一人、彼女だけだろう。

メリルは今までアカデミー賞に15回ノミネートされている。これは、前人未踏の大記録である(2位はジャック・ニコルソンとキャサリン・ヘップバーンの12回)。そして「クレイマー・クレイマー」で助演女優賞、「ソフィーの選択」では主演女優賞を受賞している。

今年のアカデミー賞・主演女優賞は「愛を読むひと」(The Reader、原作小説は「朗読者」)のケイト・ウィンスレットとメリル・ストリープの一騎打ちだろうと言われている。ちなみにケイトは同役でSAGの助演女優賞を受賞している。

SAGメンバーの多くはアカデミー賞の投票権を持つ。そしてアカデミー賞の投票用紙が配送されるのが1月28日、投票締め切りが2月17日である(授賞式は2月22日)。

つまり上記メリルの発言は次のように仄めかしているようにも聞こえるのだ。

「もう私にオスカーは要らないから、若いケイトに投票してあげて」

確かに今更彼女が受賞してもギャラが上がるわけでもないだろうし、そのそも既に世界中の誰もが彼女が大女優だということを知っている。それにしてもメリル、格好良すぎ!

これで本当にケイト・ウィンスレットが受賞出来たならば、彼女はきっと壇上からメリルに感謝の言葉を述べるだろう。それもまた、オスカー・ナイトの愉しみのひとつにしておこう。

そして今週末、いよいよメリルが主演したあのミュージカル映画が日本で公開される。

ところで余談だが、なんでわざわざ「愛を読むひと」と邦題を変えたのだろう。「朗読者」の何処がいけないの?そもそも「愛を読む」ってどういう意味??

恐らくタイトルに"愛"を入れれば、若い女性客が飛びつくと見込んだ宣伝戦略なのだろう。何と愚かな……

 関連記事:

|
|

« 涼風真世、武田真治 IN 《東宝エリザベート》 | トップページ | ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー »

Cinema Paradiso」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。鯉太郎です。

僕もメリル・ストリープの大ファンで、中でも「恋におちて」が№1。ありふれたストーリーだけれど、2人の心が見えるようで、何回も見ています。あれでリゾーリを知ったっけ。

さて昨日レンタルで「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」を観ました。もうガッカリ。胸がわくわくの冒険活劇はどこへ行ってしまったのでしょう。これでは、もう観る気はしません。駄作だと思います。ハリソン・フォードはどう思っているのでしょう?ちなみに私は「魔宮の伝説」が一押しです。

いつもありがとうございます。

投稿: 鯉太郎 | 2009年1月29日 (木) 06時56分

メリルで僕が一番好きな映画は「プラダを着た悪魔」です。アン・ハサウェイとの丁々発止のやりとりが迫力ありました。アン・ハサウェイも今回アカデミー主演女優賞にノミネートされていますね。

それから「エンジェルズ・イン・アメリカ」をご存じでしょうか?ピュリツァー賞やトニー賞を受賞したトニー・クシュナーの戯曲をテレビ・ミニシリーズにしたもので、脚色もクシュナー本人が担当しています。監督は「卒業」「クローサー」のマイク・ニコルズ。WOWOWで放送され、現在DVDも発売されています。エミー賞で史上最多の11部門を制し、メリル・ストリープは主演女優賞を受賞しました。メリルは何とひとり3役をこなし、いきなり冒頭でユダヤ教のラビ(聖職者)として登場します。そう、老人役でしかも男装なのです!これは必見ですよ。

「クリスタルスカルの王国」についてはこちらのレビューに書いた通りです。スピルバーグ作品の系譜のなかでも、「オールウェイズ」「フック」に匹敵する駄作ですね。

投稿: 雅哉 | 2009年1月29日 (木) 23時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/212850/43873697

この記事へのトラックバック一覧です: メリル・ストリープを讃えて:

« 涼風真世、武田真治 IN 《東宝エリザベート》 | トップページ | ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー »