「甘い生活」とパパラッチ
これは記事「ニーノ・ロータ(そしてフェリーニ)の想い出」の追記である。
約20年ぶりにフェリーニ監督の名作「甘い生活」(1960、カンヌ国際映画祭パルム・ドール、米アカデミー賞衣装デザイン賞受賞)を観て、気がついたことがある。
映画の中でハリウッド女優がローマを訪問し、ゴシップ新聞記者である主人公とその相棒のカメラマンが彼女を追いかけ回すエピソードが登場する。そのカメラマンの名前が”パパラッツォ”というのだ。
えっ!?これってもしかすると……と調べたら案の定であった。ウィキペディアで確認したが、現在よく使われている”パパラッチ”という言葉は、なんとこの映画が語源であった。ちなみに”パパラッチ”とは”パパラッツォ”の複数形だそうである。
ひとつの映画から新しい言葉が生まれた。改めて「甘い生活」が世界に及ぼした影響力の凄さに感じ入った次第。
ちなみに「甘い生活」の原題は"La dolce vita"。そう、クリスチャン・ディオールが'95年から発売している香水「ドルチェ・ビータ」と同じ名前である。
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