« 第一回 やまあい寄席  | トップページ | アンドレアス・シュタイアー/フォルテピアノで弾くシューマン »

2008年11月11日 (火)

比良山荘、秋の味覚

滋賀県にある比良山荘までドライブした。道中、大原三千院への標識が目に留まったので寄ってみた。

20081106112349

拝観料700円。見るべきものは写真中央のわらべ地蔵くらい。値段が高くて中身は薄い。これを僕は《京都価格》と名付けている。湯豆腐なんかも馬鹿高いよね。

さて、比良山荘に到着。

20081106120740

昨年訪れた時は初夏の鮎だったが、今年のお目当ては子持ち鮎である。

20081106122514

八寸は松茸の菊花和えなど、秋の味覚満載。中でも茸のくるみ和えは絶品だった。

20081106123937

鯉の洗いも相変わらず美味い。ここの鯉は泥臭さやしつこさとはまるで無縁だ。夏に食べた時は小骨が少し気になったが、今回は全く気にならなかった。

20081106125701

いよいよ子持ち鮎が登場。まずは第一弾が塩焼きで一人二匹ずつ。

20081106130425

第二弾も塩焼き。

20081106131313

なれずしとうるか和え。正に珍味。

20081106132958

さらに香味焼きが登場。

計五匹の子持ち鮎を堪能した。頭からかぶりつくと、口の中いっぱいの卵がほどけるように崩れる。だが、どちらかと言えば僕は夏の鮎の方が好みだ。子持ち鮎は確かに美味しいが、続けて何匹もいただくにはちょっと濃厚かも。結局、鮎特有のあの淡く繊細な味と香りが好きなのだ。卵の主張が強いと、それが薄れてしまう。

その後、秋野菜の炊き合わせが出て、子持ち鮎と松茸を炊き込んだ鮎松ご飯へと続いた。

20081106135640

よそってもらい、鯉こくと漬け物と共に。

20081106140058

このご飯に関しては夏よりも、断然秋に軍配が上がる。米粒ひとつひとつにたっぷりの鮎の卵がまとわりつき、ともすればくどい味になりそうなのを、松茸がすっきりした味と芳香で締める。

20081106142136

最後は熟し柿。切り口が漆のようにとろりと光っていた。柿は苦手だから普段は食べないのだが、美しい外見にスプーンを取った。まるでジュレのような果肉が口の中で溶ける。

この後、MIHO MUSEUMへも足を伸ばした。山の中の素晴らしい景観の中に佇む美術館である。到着したのが遅かったので駆け足の鑑賞になったが、建物のデザインが洗練されておりコレクションも充実していて驚いた。今度またゆっくりと訪ねてみたい。

| |

« 第一回 やまあい寄席  | トップページ | アンドレアス・シュタイアー/フォルテピアノで弾くシューマン »

食い倒れの日々」カテゴリの記事

旅への誘ひ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 比良山荘、秋の味覚:

« 第一回 やまあい寄席  | トップページ | アンドレアス・シュタイアー/フォルテピアノで弾くシューマン »