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2008年10月 6日 (月)

鶴瓶と誰かと鶴瓶噺

そごう劇場にて笑福亭鶴瓶さんの独演会を聴く。

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自ら「花人(かじん)」と称するフラワーデザイナー・赤井勝さんがオープニング前から、幕の向うで花を入れているのがシルエットで映る。

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開幕後、鶴瓶さん登場。赤井さんを呼びいれ、暫くふたりのトークが展開された。つい先日、北海道洞爺湖サミットにおける花の装飾も赤井さんが担当されたそうだ。

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そして、

  • 鶴瓶/鶴瓶噺
  • 鶴二/稽古屋
  • 鶴瓶/愛宕山
  • 鶴瓶/オールウェイズ お母ちゃんの笑顔(私落語)

「鶴瓶噺」はいわゆるstand-up comedy=漫談。鶴瓶さんの日常で起こったエピソードを面白おかしく披露され、巧みな話術で聴衆を引き込む。

NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」で有名になった「愛宕山」は笑福亭の型で。僕が今まで聴いてきたのは米朝枝雀吉弥ら米朝一門の「愛宕山」だったが、笑福亭は全くタイプが異なり驚いた。噺に登場する幇間(太鼓持ち/男芸者)が非常に下品なのだ。京都の旦那も笑福亭では若旦那に変更されており、こちらも品がない。その落差が面白い。改めて米朝一門って、上品で詩的なんだなぁと感慨深いものがあった。両極端なのだけれど、甲乙付けがたい魅力がそれぞれにある。

「愛宕山」が終わると、間髪を容れず「お母ちゃんの笑顔」へ。これは鶴瓶さんが創作した、私落語。幼い頃から始まり、お母ちゃんが亡くなるまでの《笑い》をめぐる母と子の攻防。完成度が高く、一聴の価値あり。めくるめく鶴瓶ワールドに引き込まれた。

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