桂吉弥/第二回繁昌亭奨励賞受賞記念
繁昌亭にて昼席を聴いた。9月に入ってもドライミストは勢いよく噴出している。
第二回繁昌亭奨励賞を受賞した桂 吉弥さんが、今週はトリを務められた。朝ドラ「ちりとてちん」による吉弥(草原兄さん)人気も手伝ってか、平日にもかかわらず立ち見も出る大入満員だった。
- 林家卯三郎/もぎとり
- 笑福亭笑助/牛ほめ
- 露の吉次/一眼国
- 揚野バンリ/お笑い曲芸
- 笑福亭忍笑/平の陰
- 桂 都丸/読書の時間(三枝 作)
- 桂 三若/ひとり静(三若 作)
- 桂 春駒/天狗裁き
- 桂 勢朝/南京玉すだれ
- 桂 吉弥/七段目
繁昌亭昼席の出演者は基本的に週替わりである。つまり一週間は同じメンバーが出る。毎日異なる噺を高座にかける熱心な噺家もいれば、同じネタで七日間押し切る人もいる。
昼席の出演者・毎日の演目はこちらの「ライブ繁昌亭」でチェック出来る。
今週の出演者に関して言えば、都丸・三若・吉弥さんらは、しっかり日替わりのネタをされた(吉弥さんのネタは、遊山船→短命→かぜうどん→七段目→愛宕山)。精進を怠らない彼らはやはり上手かったし、面白かった。
都丸さんが演った桂 三枝さんの創作落語は三枝さんの弟子だけではなく、沢山の噺家が演じている。凄いことだ。都丸さんの師匠はざこばさんで、米朝一門。一方の三枝さんは文枝一門である。この「読書の時間」は今度、林家染弥さんも繁昌亭の高座にかけられるようである。
吉弥さんは得意の芝居噺で、立派にトリを務められた。吉弥さんの「七段目」はNHKで放送されたものやDVDで既に観ていたが、やはり生のほうが断然良かった。なんと言うか空気感が違う。落語は演者と聴衆のキャッチボール、共同作業で成り立つのだということが最近次第に分かるようになってきた。
終演後、お見送りに出て来られた吉弥さんからDVDにサインも頂いた。満ち足りた気分で帰途についた午後であった。
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