復活 !! 落語と錦影絵の会
9月20日(土)、地下鉄・淀屋橋駅から歩いて御霊(ごりょう)神社へ。
明治時代にはこの境内に錦影絵の定席、”尾野席”があったそうだ。
錦影絵の前に、幻燈や見世物小屋に縁のある落語も披露された。
- 吉坊 /軽業
- まん我/書割盗人
- 米左 /豊竹屋
- 小米朝/はてなの茶碗
今から200年前、オランダから伝えられた幻燈が上方では錦影絵、関東では写し絵という演芸に発展した。その歴史的背景はこちらに詳しい。
桂 米朝さんは昭和50年ごろ京都に住む最後の錦影絵師から道具を譲り受け、小米さんとべかこ(現・南光)さんを稽古に通わせたそうだ。その後、米左さんと吉朝さんがこれを受け継ぎ、現在は吉坊さんとまん我さんが操演されている。こうして錦影絵は米朝一門のお家芸(専売特許)になったという訳だ。
とても不思議な体験だった。ハイカラな色彩で、まるで明治時代にタイムスリップしたよう。チャン・イーモウ監督の中国映画「活きる」(1994)に登場した影絵芝居や、ジュリー・テイモアが演出したミュージカル「ライオンキング」に取り入れられたジャワ島の伝統芸能ワヤン・クリッ(Wayang Kulit)を想い出しながら興味深く観た。
影絵が終わり蛍光灯が点くと、とても眩しく、現代の夜が如何に明るいかを改めて肌で感じた。
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